力の差 「さて……お出ましだ」 砂埃の中からやって来るガーリックJr.の姿が微かに見える。 ピッコロの発言により、再びガーリックJr.の方へ向き直す。 こうなれば先手必勝である。相手に攻撃を仕掛けられる前に、まずはピッコロがガーリックJr.に向かっていった。 「つぁああーー!!」 ーーバシバシバシバシッ! 連続パンチで攻め続けるが、皮肉にもその拳は全て受け止められている。 だが次の瞬間、彼の最後の一発がガーリックJr.の左胸に入った。 やったのかーー。 ピッコロは、チラリと拳の方向に目を向ける。 「な、何だと……?」 だが、全くダメージを受けておらず、余裕な笑みを浮かべている。 あのピッコロでさえも、全く歯が立たないようだ。彼はその残酷な現実に、言葉を無くしてしまった。 ーードガガガガッ!! そんな彼を余所に、戦闘は徐々に激しさを増していくばかり。その後すぐに、ガーリックJr.による重い反撃が開始された。 ピッコロは、ガーリックJr.に強烈なパンチで攻められるが、顔の前で両腕を構え、何とかその攻撃を受け止めた。 「…ぐっ……!!」 だが、受け止めたパンチの威力が強過ぎる為に、両腕はビリビリと痺れるような痛みが走ったようだ。 「ピッコローーっ!!どいてろーーっ!!」 すると、ピッコロへの後方支援をするかのように、悟空が遥か高い位置から向かってくる。 スタッと着地した瞬間、今度は悟空による連続パンチの攻めが始まった。 「はあぁぁーーっ!!」 ーーバシバシバシバシ!! しばらくの間、一対一の戦闘が続いた。 (…な、何なんだこいつ…とんでもねぇスピードだ……くっ!) だが、あの悟空の攻撃でさえも、ガーリックJr.はいとも簡単に受け止めてしまった。 , [*前へ][次へ#] [戻る] |