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穴の中からこんにちは






ーーブウゥゥゥン……




ーーカッ!

ーーズゴゴゴゴオッ!!




リファのオーラとデッドゾーンが衝突し合った途端、雷が落ちたかのように辺りが眩しく光り、その後すぐに全てを吹き飛ばしてしまうほどの爆風が巻き起こった。



「…うっ!」



今の時点では、少々リファが押され気味のようだ。


だが、先程のように穴が大きくなる様子はない。僅かではあるが効果はあるという事だろう。


これならいける!


自分自身が諦めない限り、希望があるに違いないとリファはそう信じ、押される身体を力一杯踏ん張り続けた。


だが次の瞬間ーー。






邪魔はさせん…


滅びをくれてやろう……




「うわあぁっ!」



悪魔のような囁きが聞こえたと同時に、デッドゾーンから無数の怪物が顔を出した。


見たことのない恐ろしい身なりをした者が次々と現れた為、リファは思わず尻餅をついてしまう。


それにより、放出していた彼女の気がピタリと止まり、隙が出来てしまった。



「うわわわっ!ちょっ…!と、止まってえぇぇーー!!」



デッドゾーンから顔を出す怪物達は、彼女を誘うようにゆっくりと手招きし始める。


のっそりとした行為とは裏腹に、リファは物凄いスピードで吸い込まれていった。



「わああぁぁーーっ!!」



空中で泳ぐように、高速で必死に手足を掻き続けるが、まるで及ばす。


翼を出す為、咄嗟にオーラを発動させようにも、吸い寄せられるスピードが速過ぎる為に、精神を集中させる事が出来ない。


そして、穴に入るギリギリの所まで差し掛かってしまった。



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