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デッドゾーン






だが、まだ終わったわけではない。




問題は、完全に開ききった風穴をどのようにして塞ぐかである。




こうしている間も、周囲のものが次々と吸い込まれていく。




「…カミサマ、少しだけあの風穴に近付いても良いですか?」




何か良い方法でも浮かんだのだろうか。リファは神にそう頼んだ。




オーラを纏っている以上、行動を共にして常に見張っておかなければ、その効果がいつ切れてしまうか分からないからである。




「う、うむ…分かった。行こう」




地球の神の了解を得ると、リファ達は急いでそこへ向かった。




「あっ!アレは……」



「あやつら…生きておったか…」




彼女達が向かった先には、未だ耐えている悟空とピッコロの姿があった。




僅かに残った柱に掴まり、何とか巻き添えを回避している様子。




出来る事なら二人共助けたいが、その直ぐ近くには彼らと対峙しているガーリックJr.が居るだろう。




戦闘タイプではないリファがもし彼に見つかり、仮に挑んだとしても、アッサリやられてしまうのがオチだ。




だが、このまま見ているわけにもいかない。リファは何か良い方法がないかと、その打開策を考える。




「ふははははは!何もかも皆、このわたしが作り出した【デッドゾーン】に吸い込まれるが良い!」




だが、ガーリックJr.の罵声と共に、そのデッドゾーンと呼ばれる風穴の大きさは徐々に大きくなっていく。




「おのれ…!!小賢しい真似を…っ!」




すると、今まで堪えていたピッコロがとうとう我慢し兼ね、ガーリックJr.に向けて気功波を放つ。





ーーバチンッ!





だが、結界のような何かで簡単に弾き消されてしまった。




「チッ…!何て野郎だ…」




このままではデッドゾーンに吸い込まれてしまう為、ピッコロは直ぐに近くにある柱へと避難した。




このままでは埒が明かない。




「何をやっても無駄だ!お前達は一条の光も差さず、身も心も凍る闇の地獄に死ぬまで閉じ込められるのだ!」




「その穴の先は地獄…死ぬ、まで…」




だが、彼のその一言によりリファはある事に勘付き、眠っている悟飯を神の前に差し出す。




「カミサマ、悟飯くんをお願いします」



「…リファ、何をするつもりだ?」




地球の神の問いかけに対し、彼女は数回頷くだけで何も答えなかった。




両手を前へ出すと、目を閉じて精神を集中し始める。







ーーブウゥゥゥゥン……!




そして、ガーリックJr.に向かって大量のオーラを放出させた。







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あきゅろす。
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