反撃開始
まさか自分と手を組む事になるなど、予想外だったと話す悟空に対し、ピッコロはフッと笑った。
「勘違いするなよ?アイツを倒したら…次は貴様の番だ!」
「へへっ…だろうな。でも、そうこなくっちゃおめぇらしくねぇ」
「お喋りはここまでだ。全力で行くぞ!」
「ああ!早ぇとこ決着つけちまおうぜ!」
戦闘再開である。
まずはピッコロがガーリックJr.に攻撃を仕掛け、後に続くように悟空も向かった。
だが、先程の二人とは一味違う。
目では決して追う事の出来ない凄まじいスピードと、攻撃の威力がそれを示していた。
ガーリックJr.は、あまりのスピードについていけず、ただ辺りをキョロキョロと見回す事しか出来ない様子。
「どこを見ている。こっちだ」
ーードガッ! バキッ!
ーードガガガガッ!!
「ぐおおぉッ!!ガハッ!」
だが、そうしているうちに一発、また一発と休む間もなく重いダメージを一方的に受け続ける。
先程とは一変し、立場が逆になってしまったようだ。
二対一の為、明らかに彼らが有利な状況である。
「ぐぬぬぬぬ……っ!!」
ガーリックJr.は二人の攻撃を必死に食い止めようと踏ん張るが、やはりその力に及ばず。
ーーズザザザザ!!
凄まじい威力により、両足が地面にはまり込み、そのままズルズルと後ろへ押されていく。
「これで貴様も終わりだ!」
ーーギュオォォーーン!!
ーードガアァァン!!
そして、とどめの気功波を二人に撃たれ、ガーリックJr.は踏ん張る事も出来ず、一瞬にして吹き飛んでいった。
それによって激しい爆発が起こり、複数あるうちの一つの塔がキレイに倒れた。
「ハア…ハア…」
息を切らした二人は、少し離れた場所で様子をうかがう。
だが、ガーリックJr.が再起する気配はない。どうやら勝負はついたようだ。
「ピッコロっ……!やったな……」
「ハア…ハア……」
二人顔を見合わせ、微笑を浮かべた。
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