助っ人ピッコロ
だが、その後は一向に変化が訪れない。
リファも、恐怖のあまり顔を両腕で覆っているが、どこもゲガはなさそうだ。
彼女が恐る恐る目を開けてみると、そこには驚くべき光景が待ち受けていた。
「え……ええ!?」
地面がない……
リファが立つ位置から、向こう側の地面が崩れ落ちていたのである。
不思議に思ったリファは、消えてなくなった地面から下を覗き込んだ。
「あっ!」
その下では、彼女を捕まえようと奮起していたジンジャーとサンショ、そしてニッキーが瓦礫に埋もれ、またもやダメージを受けていた。
彼らのリファ捕獲作戦は、見事に阻止されたのである。
「悪いが、この先へは行かせられんな」
「くっ…ピッコロ…貴様ぁ…」
それも、ピッコロ大魔王によってである。
「ひゃあ〜…下界の人は何もしなくても地面を割れるんだ……」
「おい!何をモタモタしている!?さっさとここを離れろ!」
その技に感心し、ぼーっと見ているリファに、ピッコロはイライラしながらそう叫んだ。
「はっ、はい!すみません!」
まるで地球の神とは大違いだ。彼の迫力に負け、リファは驚き飛び上がると、慌ててその場を去って行った。
.
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!