絵日記です
「………」
永遠の命?世界征服?
何の事……?
一方、随分と影が薄くなってしまったリファは、二人の会話をただ黙って聞いていた。
案の定、何の事かサッパリ分からない様子だ。
何とか会話に入れて貰えるよう、その機会を待ったが、待てば待つほどに話す内容のレベルが上昇している。
「…こ、こりゃあイカン……」
とうとう諦めたリファは、渋々その場から退散した。
彼らから少し離れた場所までやって来ると、その辺に落ちている木の枝を拾う。
そして、何やら地面に象形文字のような絵を描き始めた。
ちゃんとしたアトラス語なのか、ただ単にリファに絵心がないだけなのか。
彼女の存在が特殊なだけに、判断が難しいところである。
「リファ、それは一体何なのだ?」
「ぶひえあっ!?」
あまりに熱中し過ぎていたせいか、地球の神達が自分の背後に回っている事に全く気が付いていなかったリファ。
声をかけられた途端、ビクッと肩を揺らした。
「…あ、ああ…コレですか?コレはですね…」
リファはニコッと笑いながら、自信満々に答えた。
「絵日記です」
絵日記です
絵日記です
絵日記です
絵日記です
「…………」
「…………」
地球の神も、ミスター・ポポも頭を強く打ち付けられたように、唖然として見ている。
やはり答えは後者の方であった。
結局、彼女が何を描きたかったのか神でさえも分からなかったようだ。
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