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責任






だが、そんな悠長な話をしていられるのも、これまでだった。対する二人の間に妙な緊張感が走り始めたのだ。



「…神様、話戻します…これから地球で大変な事が起こりそうな予感…」


「うむ、分かっておる。永遠の命を手にし、世界征服を目論んでいるようだが…やはり、わたし自らが地球へ向かい阻止せねばなるまい」


「…か、神様自らが下界に行かれる…危険が過ぎます。ポポ、すごく心配……」



地球の神の発言に驚いたミスター・ポポは額から汗を流しながら、彼を止めるように両手を前へ突き出した。



「…いや、コレはわたしとヤツの問題だ。このような事に地球の者を巻き込むわけにはいかん」



だが、地球の神はミスター・ポポの言葉を聞き入れようとはしない。



自らが蒔いた種である為、こればかりはどうしようもない。自分自身で責任を取らなければならないのだと。


地球の神は、遥か遠くを見つめながらそう言った。


だが、ミスター・ポポも諦めなかった。地球の神を説得せんという勢いで数歩前へ出る。



「…神様、あなたは何も悪くない。向こうに邪悪な気があった。だから神、なれなかった」



いつもよりかなり口数が多い事から、彼は相当焦っているのだと思われる。



「少なくともわたしが関わっている事に変わりはない。わたしがヤツを止めねばならんのだ」


「…神様………」



だが、結局説得出来ずに終わった。


顔に表情がない為、何を考えているのか分からないミスター・ポポ。


だが、地球の神を見上げるその顔は、どこか悲しそうだった。


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