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不思議なオーラ






「地球のカミサマ、見えるようになったと思うんですけど、どうですか?」



リファは地球の神の後ろから、もう一度話しかけた。


その直後、彼はハッとその声に気が付き、グルンと振り向く。


そして、目をパチパチと何度も瞑り、彼女の姿を確認した。



「おお!見えるぞ!だが、先程まであった翼が消えておるが…一体何をしたのだ?」



やはり、先程まで彼女の背中にあった筈の翼が消えている事に疑問を抱いたようだ。


地球の神は、一体彼女の身体に何が起こっているのか、そして何故突然に見えるようになったのかを問うた。


すると、リファは人差し指を立てるとにっこり笑った。



「私達アトラスの民は、生まれつき特殊なオーラに包まれているんです。外界から私達の姿が見えないのは、このオーラが世界全体に張り巡らされているから…だそうです」



得意げになって話しているが、実際はこれも幼い頃にラニア大先生からうんざりする程に聞かされた内容だ。


話の最後辺りがどこかしら頼りないのは、その為である。


彼女の話によれば、このオーラを自由自在に操る事が出来る者のみ、大役に身を置く事が出来る。


大役とはアトラス聖霊の使命、つまり惑星守護という事だ。


そのオーラの数値が高い程、GZになれる可能性が高いのである。


だが、アトラスの民に全惑星を守護する使命があるなど、いくら相手が神でも打ち明ける事はできなかった。


それほどに、自分達の存在は貴重なのだろう。



「…しかし、おぬしらは何故そこまでして、外界から遮断しようというのだ?」


「う"っ…!えっと…それは……」



流石は神である。痛い所を突かれ、リファは返答に困ってしまった。


しどろもどろになりながら、何とか答えようとする。大丈夫なのだろうか。



「…まあ、その…要するにですね、アトラスの民はかなり脆くて…全く次元の違う世界に置かないと直ぐに消滅してしまうんです」



必死に平常心を保とうとするが、余計に冷や汗が出てしまう。幸いにも彼女はアトラス界の民。神々が使う読心術は通じない。



「…何だと?星を守護する者なのか、おぬしらアトラス聖霊とやらは……」


「…………え」








バッチリ心読まれてますやん!!



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あきゅろす。
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