その後 結局、二人がどうなったのか誰も知らないまま、何年と何十年と時が過ぎていった。 だが、悲劇だけは止まず続いている。 全宇宙を騒がし続けているその悪により、大半の惑星が消滅してしまったようだ。 同時に、惑星を守護するGZ達も殆どが消滅した。 だが、生命エネルギーは全く放出されていない。 星の為に命を懸ける者が居ないのか、それともその悪の力が強大過ぎて一瞬で消されてしまったのか。 どちらにせよ、この状況を変えられる者は居ないも同然だろう。 このままでは全惑星は疎か、アトラス聖霊までもが絶滅してしまう。 だが、大惨事はこれだけに留まらなかった。 ーーガタッ! 「なっ…アトラス界の次元に亀裂だと!?そんな馬鹿なっ!! 」 アトラス界本部の長が顔を真っ青にし、椅子から立ち上がった。 「…何て事だ……今までそんな事は一度も……」 フラフラとよろめきながら、窓際へと移る。 空は暗雲に覆われ、薄暗くなっている。何かの前兆を示唆するかのように。 ーーゴゴゴゴゴ…… そして、ついにその時はやって来た。 「…やむを得んな……」 大地が悲鳴を上げ、周囲が崩れ始める。アトラス界が崩壊へと向かっているようだ。 「…えっ…ちょっ…!何この地響き!」 一方、最後の一列に取り掛かろうとしたリファは、激しい揺れにビクッと肩を揺らした。 何も分からず、キョロキョロと辺りを見回している。 その時、天から声が聞こえてきた。 《…全GZ及びアトラス聖霊に告ぐ》 直ちに使命放棄し アトラス界から離れよ DB 001 彼らの使命 完 . [*前へ][次へ#] [戻る] |