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ザコ的存在





「ははははっ!何をバカな事を…全宇宙が滅亡だと?そんな事がある筈ないだろ」



星々に刺激を与えれば、やがて全宇宙は滅亡してしまう。


リファが放ったその一言に対し、ラディッツは馬鹿にするような高笑いで返した。


全く信じようとしない彼に困ってしまい、リファは思わず顔を歪めた。


ただの嘘ならば、此れ程にも焦ってなどいないと。



「さっきも申しましたが、アトラス界は次元崩壊によって消滅しました。私が今此処に居るのも、それが原因です。異次元へ飛ばされ、気が付けばあの世にいました……」


「あの世だと…なるほど、道理でスカウターの反応がなかったわけだ…いくら文明が発達しているとはいえ、死人の戦闘力まで計測する事は不可能だからな……」


「いや…私まだ生きてますよ……」



勝手に殺さないでくれと、両手を前へ突き出す。


確かに、アトラス聖霊達は姿や声は勿論、戦闘力も外部の者には一切分からない。


人が作り出した機械などで、推し量る事は出来ないのだ。


但し、それは彼らが自身のオーラを放出している時に限る。


つまり、現在オーラを放出していないリファの戦闘力が計測出来ないのは、ただ単に彼女がスカウターで計測出来る戦闘力の最低値を超えてしまっているからである。


自分が此処までザコ的存在だったとは思っていなかったようだ。


GZになる事を常に夢見ていた彼女にとって、それは受け止め難い真実だろう。


だが、今はそんな事でくよくよしている場合ではない。生き残ったアトラス聖霊は自分一人しかいないのだ。


たとえ弱くても、アトラス聖霊の血を受け継いでいる事は事実。まだ完全なる絶望の闇に堕ちてしまったわけではない。



(…大丈夫……!私にだって何とか出来るはず!…多分……)



最後の架け橋となるのは自分なのだと、頼りないながらも心の中でそう言い聞かせ、再び話を切り出した。



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あきゅろす。
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