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長い付き合い故の選択





「ラニア、私…さっきまで与えられた仕事をしていたの」


「…え……」










「ええっ!?お、お前がか…?」



衝撃的なリファの一言に、ラニアはまるでこの世の終わりとでも言わんばかりの凄まじい表情を浮かべた。



「…な、何よ失礼ね!ラニア、もしかして私の事根っからのサボリ魔だと思ってた?」


「ああ!思ってた!」



「うわあ…酷いなー…それが何年も付き合ってきたお友達に対して言う言葉ですか?」



全力で肯定するラニアに対し、リファはムッとした表情を浮かべる。



「当然だろ。お前がいうその何年の間、オレはお前のお守(も)りばかりしてきたんだぜ?んで、今もだ。嫌な予感がしたんでな、来てみればこの様だ。オレが来て良かっただろ?」



そう言うなり、ラニアはリファの目の前で人差し指を差し向け、クルクルと回した。



口には決して出さないが、彼がここまでするのもリファとは長い付き合いであり、大事な友だからである。



「…うん……そだね…ラニアが来てくれて良かった…」



リファ自身もそれをよく理解していた為、何も返せなかった。ただ、有難いという気持ちでいっぱいだったという。



「…な、何だよ気持ちワリィな」



いつもなら言い争いになっている二人だが、今回ばかりは違った。



しおらしいリファに対し、どのような反応を返せば良いか分からず、ラニアは思わず顔を背けてしまった。



「ラニアなら…きっと分かってくれると思うんだ」



そう言うなり、リファはずっと握り締めていた紙を広げ、彼の方へ向けた。


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