昔話で行こう!!!
いち:どうしてこーなるの!?
むかーしむかし、在る所に、ごっついおじいさん(ラクヨウ)と、ごっついおばあさん(ナミュール)が住んでいました。
おじいさんは、山に熊狩りに。
おばあさんは、川に魚釣りに行きました。

「ちょっと待てィ!!!」
「ンだよ?」
「魚釣りは判る。だが、何で熊狩りなんだ!!」
「虎が良かった?」
「そう云う問題じゃねェだろ!!」
「まー、まー」

ナレーションに絡むおじいさんとおばあさんはさておき。
川に魚釣りに行ったおばあさんは、釣糸を川に垂らし、魚が掛かるか待っています。
すると、川上から、どんぶらこっこ、と、流れる大きな紅い桃が目に入ります。

「…………」

暫く静観。
すると、桃がブクブク、と、音をさせて沈んでいきました。

「ギャーッ!!!」
『きゃあッ!!エースくーんッ!!』

バサバサ、と、羽根を羽ばたかせて、桃が沈まないように必死になって、川岸まで運びます。

『ふみゅ〜ッ!!』

桃を強引に開くと、そこには青ざめたエース。

「ビックリした。水が止めどなく入って来るんだもんよ」
『ナミュール隊長!!桃を拾わないと……ッ』
「そうなのか?台本には、見送れと……」
『えっ?』

ナミュールから台本を見せて貰ったシャナメル。
プルプル、と、肩を震わせ、怒っています。

『………』

パリッ、と、身体を蒼い電流が包み、空がゴロゴロ、と、泣き出します。

『誰よ!!こんな悪戯書きしたのは!!!』

ピシャーン、と、辺り構わず落雷。
暫くは、シャナメルの怒りが落ち着くのを待つ事にしました。

『今日の皆の晩御飯、パンだけにするからねッ!!』
「嫌だッ!!」
『エースくんは別。煮込みハンバーグだから』
「ならいっか」
「良くねェ!!!」

そんな突っ込みも空しく、にこやかに去って行くシャナメル。
シャナメルが、調理師である事を忘れてました。

職権乱用だ。





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あきゅろす。
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