昔話で行こう!!!
よん:似合わねェ
しっぽを揺らしながら、狼は赤ずきんちゃんに近付きます。

『赤ずきんちゃん、何処に行くの?』

狼は優しい声音で話しかけます。

「森に住むおばあさんに、届けるんだよい」
『そう。でも、それだけじゃ足りないから、お花を摘んで、持って行ってーーー……ふぇっ!!』

マルコ……じゃない。
赤ずきんちゃんの殺気だった眼差しに、狼は飛び上がるように驚くと、大きな蒼い瞳が、じわりと揺れた。

『ふぇえ……』
「シッ!!シャナ!!!(゜ロ゜ノ)ノ」
『うわぁあああんッ!!エースくーーーん!!!。・゜゜(ノД`)』

あらら。
狼は、逆に、赤ずきんちゃんによって、泣かされてしまいました。

「マァルゥコォ………」
「覚悟は出来てンだろーな」
「ふっ、不可抗力だろぃ!!!」

森に影から出て来た、我らが親父の白ひげと、シャナメルの旦那であるエース。
その殺気は、周囲を焦がすのには充分で。
ブンッ、と、再び、薙刀が風を斬り、炎の塊が、赤ずきんちゃんを襲います。
それを躱した赤ずきんちゃんの、右ストレートが、エースの腹に目掛けて襲い掛かる。

「「「……ン?」」」

それを皮1枚躱したエース。
続いて、親父の拳骨がーーーー……。

ドゴン。

ハルタの頭上に落ちました。

「さっさと進めろ!!」
「はっ、ハイィ」

赤ずきんちゃんは、狼の云う通り、色とりどりの花を摘んで、おばあさんに届ける事に、したのでした。


「花を摘むごっついオッサン。似合わねェ」
「うっせェよぃ!!!」



[*前へ][次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!