昔話で行こう!!!
さん:変更します
お母さんのお手伝いをする為?に、赤ずきんちゃんは、メルメル印のマフィンとクッキー、デカい肉に、ワイン15本、オレンジジュース3本が入ったバカデカい篭を手に、歩き始めました。

「くそ。イゾウめ。てめェの女ぐれェ、ちゃんと躾けろよぃ!!!」
「ちょっと!!!マルコ!!!地が出てる!!!」
「………」

ナレーションに突っ込まれながら、渋々歩く事、数十分。
流石の赤ずきんちゃんも体力が限界に来ていました。

「腕がつる!!」

かなりの重たさの篭を睨む。
そんな中。
綺麗なお花畑に差し掛かりました。

「………ちょっくら、休ませろよぃ」

どっかり、と、腰を下ろす赤ずきんちゃん。
すると、森の樹の影から、ピョコ、と見える銀色の耳。
ゆらゆら、と、機嫌良く揺れる、ふさふさのしっぽ。

『えと……。美味しそう?』

コテン、と、小首をーーーー………。

『???』

小首を傾げーーー……。

「駄目だぁ!!!メルちゃん、こっち向いて!!!」
『?』

急に悶えだしたナレーションのサッチ。

『わふ?』
「キュン死するぅうう!!」
「「だったら死ね!!!」」

ドゴン、バキャッ。
火柱が上がり、薙刀が辺りをぶち壊しながら、サッチに向けられる。

「ギャーッ!!落ち着け!!!エース!!親父ィッ!!!」
「さっさと進めろ!!!ハナッタレが!!!」
「早く、獣耳のメルが見たいンだから、すっ飛ばせッ!!」
「ずみ"ま"ぜん"」

コテン、と、小首を傾げながら、赤ずきんちゃんを見つめるのは……、森に棲む狼。
さぁ、赤ずきんちゃん。
狼に気付いたのでしょうか。
てくてく、と、狼は、赤ずきんちゃんの元に近付いて行きます。
ぴこぴこ、と、動く耳。
ゆらゆら、と、揺れる、ふさふさのしっぽ。
頬擦りしてェ……。

「サッチ」
「ギャーッ!!!」
「ナレーション、変更!!!」

半ば強引に、ナレーション、サッチからハルタに変更、と、相成りました。



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