番外編
003
「シャナって、酒癖悪かったんだな(--;)」
「知らなかった……(-_-;)」

酒を勧めたクルー達は、口を揃えてそう云う。
しかし。
呑ませてしまったのはどうしようもないのだ。
後は、エースに任せるしかない。
シャナメルに酒を呑ませた張本人達は、アイ・コンタクトで囁き合う。

『みゃりゅ〜…!!エーチュがおきゃわりくりゃにゃあ』
「エース。訳せよぃ」
「おかわりくんねェ」
「………それでも飲んでろよぃ」
『みじゅ、いりゃあっ(*`Д´)ノ』
「「…………」」

酔っ払いに、何を云っても通用しない。
はてさて、困ったものである。

「どーすっかねぃ」
「寝かしつけるか」
『エーチュ(*`Д´)ノ』

グイッ、と、再び、首飾りを引っ張られる。

「はいはい(--;)何だよ、メル。またキスか?」
『きゃまって!!』
「は?」
『きゃーまーえー!!!』
「「…………」」

どうしろ、と云うのだろうか。
おかわりを寄越せ、だの、構え、だの、シャナメルの言動が、酒の勢いもあり、不明である。

『みゃりゅと話ばっかしちゃやだぁ』
「………お前がおれを呼んだんだよぃ(-_-;)」
「酔っ払いに何を云っても無駄だぜ(--;)」
『こりゃ!!エーチュ!!(*`Д´)ノ』
「はいはい(--;)」
「部屋に閉じ込めとけ( -。-) =3」
『…………あちゅい』
「「!!?Σ(×_×;)!」」

がばっ、と、着ていたタンクトップに手をかけ、脱ごうとする。
豊満な胸が、エース以外の男の視線に晒されようとしている。

「おっ!!!!」
「だーっ!!!!!ここで脱ぐなッ!!!脱ぐなら、おれン部屋で脱げ!!!」

エースは、慌てて脱ぎかけたタンクトップを着せる。

『あちゅい』
「この酔っ払いめ(-""-;)」
『うきゃあっ』

エースは、シャナメルを抱き抱えると、

「部屋に連れて行くから」
「………よぃ」
『むぅ……エーチュ!!おろしぇ!!おきゃわり!!』
「ナイッ(-""-;)」

じたばたと暴れるシャナメルを他所に、エースは平然と歩いていく。
それを無言で見送る、一同。

「シャナにゃ、酒を呑ますなよぃ」
「それが良いな」
「同感」
「エースは戻ってくんのか?」
「来ねェ」
「だろうな」
「メルちゃん、大丈夫か?」
「料理長。シャナのシフトは?」
「休み」
「なら大丈夫か」

マルコを元(はじめ)とする隊長達は、うんうん、と頷くと、シャナメルの事は、エースに託し、自分達は、宴を愉しむ事にしたのだった。




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