番外編
002
「呑むなッ!!」

エースは慌てて、シャナメルのグラスを取り上げる。
すると、目が据わったシャナメルがエースを睨む。

『むぅ…こりゃエーチュ!!!(*`Д´)ノ』
「はいはい(--;)ほら、これでも飲んでろ」

エースはシャナメルにナース達が用意しただろう、水の入ったグラスを渡す。
すると、シャナメルはそのグラスを睨んだ。
透明な液体が、シャナメルを写す。
ふんふん、と、匂いを嗅いでみるが、何もしない。

『みじゅ……(-""-)』
「そうだ」
『こりゃ!!おきゃわりよこしぇ!!(*`Д´)ノ』
「ダメだ」
『…おきゃわりよこしぇ!!でなきゃ……ちゅーちてやりゅ』
「は?」

流石は酔っ払い。
言動が意味不明である。
だがしかし。
エースは考える。
"ちゅー"は"ちゅー"でも、鼠の"チュー"ではない。
ちゅー=キス。
簡単に云えば、

おかわりを寄越さないと、キスするぞ。

である。

「酔ってンだよ」
『酔ってにゃあっ!!おきゃわりよこしゃにゃーのか(*`Д´)ノ!!おっち!!ちゅーちてやりゅにゃっ』
「出来るものならーー……ンッ!!」

グイッ、と、首飾りを引っ張られ、前屈みになった瞬間、唇に触れる柔らかい感触。

がちゃん、ごとん、ぶはっ。

様々な音が聞こえる。

くちっ、くちゅっ……。

水音が鼓膜に届く。

「ンッ」
『ンンッ……んぅ……は…ァッ』

合わさった唇が離れたと同時に、つ…と、銀色の糸が二人を繋ぐ。
シャナメルの表情を見れば、にぃ、と、目を細めて笑う。
その姿はまるで猫の様。

『おきゃわり、ちょーらい(^^)』
「………ダメだ」
『エーチュ(*`Д´)ノ』
「ダメ」
『みゃりゅ〜!!』
「みゃりゅ???」

推測するに。
どうやら、マルコを呼んでいるようだ。

「………次はおれかよぃ(--;)」
「……………メル(-""-;)」

とんだ酔っ払いである。



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あきゅろす。
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