まぼろばの蒼月
006 エースside(Rー18)
『はぁあぅ……く…ぅん』

ギシギシ、とベッドが激しく軋む。
エースの腰がシャナメルを突き上げる度に、揺れる身体。
むにむに、と、乳房の形が変わる程に揉み解す。
時折、思い出したかのように、乳房の上になる果実を摘まんでは、捏ねる。

『ぁん、あ……やぁあ』

ビクビク、と、快楽に反応を示すシャナメルを見て、ペロリ、と乾いた唇を舌で潤す。

『ひぁ…ッ!!エースくぅん……ッ』

潤んだ眼差しで、エースを見つめる。
そして、首元に腕を回し、とキスを強請る。

『ね……キスして……』
「……メルからしてみ?」
『……あっあ!!』

キスを強請る間も、エースの動きは止まる事はない。

『意地悪…ッあ!!』
「ココ、弱いよな」

そう云って、執拗に攻め立てるエースに、シャナメルは喘ぎ、乱れる事しか出来ない。
欲しいキスも与えられないまま、揺さぶられ、堕ちて行く。

『お願……ッ』
「……仕方ねェな」

ニヤッ、と笑うと、シャナメルが求めるキスを与える。

「んん…」
『んぅ…んん……ッ』

キスを与えるエースの頭を抱き締める。

ぷちゅっ、くち…っ、くちゅ……。

卑猥な水音がシャナメルの快感を煽る。

「は…ァ…」
『んぅ……』

こくり、と混ざりあった唾液がシャナメルの喉を伝い、飲み切れなかったそれは、顎を伝い落ちる。
それを追う様に、エースの舌先が舐めとる。

『ひあっ、あっあっあ……』

シャナメルの身体が弓なりにしなる。
そろそろ、シャナメルの絶頂が近い。
それを合図に、エースの動きが激しくなる。

『激し…ッ……!!壊れちゃ……ッ!!』
「くぅ……ッ」
『ひっ……ぁああぁあっ!!!』

シャナメルの身体が痙攣すると同時に、胎内の陰茎が大きく脹らみ、欲望を吐き出す。
コプコプ、と注がれる感覚に、身体を震わせる。

「ハァッ、ハァッ……メル…」
『んッ……』

ちゅっ、と、触れるだけのキスに、シャナメルの頬は赤く染まる。

『んんッ』

エースが出て行く感覚に堪えながら、シャナメルはゆっくりと呼吸を整える。
そんな中、シャナメルはある事に気付いた。

『ね……人の気配が凄いする……』
「気になるか?」

エースは情事後の気怠さを纏わせながら、ドア近くの壁に背中を預け、

「おれのメルはかわいい声で啼くだろ?」
『………!!?』

その言葉に、ドア越しにガタリ、と物音が聞こえた。
情事の最中は、エースの手管で翻弄されていたので気付かなかったが、どうやら、自分達の情事が聞かれていたようだ。

「今日は機嫌が良いから見逃してやるが、次はねェ」

ドンッ、と強くドアを叩けば、バタバタバタ…と走り去る音が聞こえる。

「ったく……気配ぐれェ消せよ」
『……エースくん……。まさか……知ってたの?』
「途中で気付いた。ケド、丁度良いんじゃねェ?メルがおれの"女"って宣言出来たンだしよ」
『〜〜〜〜〜…!!』

カァアッ、と顔を真っ赤に染めて、シーツを頭からすっぽり、被る。
そんなシャナメルを見て、

「メル、もう1回」
『だっ、ダメッ』
「じゃあ遠慮なく」
『え?あ…ッ、やっ、ばかぁああっ』

エースは再び、シャナメルにのし掛かると、先程の情事で敏感になった身体を堪能した。
シャナメルは、その日1日、エースの腕の中から逃れる事が出来ず、翻弄され、腰砕けになってしまい、2日間エースの部屋にお泊まり、となってしまった。
その間のエースの機嫌が良く、シャナメルの機嫌が悪かったのは云う迄もなかった。







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