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読。
sweet obsession

その日は予告もなしに万事屋へと足を運んだ。



ガラッ……━━━

扉を開き中へと足を進めれば…



『ぁ。多串くんアル』
好物の酢昆布をくわえながら、神楽の第一声。
『お前もその呼び方か、チャイナ娘。それより…あいついるか?』
神楽の呼び方に多少の引っかかりを感じながらも今更の事なので、あえてスルー。
『銀さんならまだ寝てますよ』
神楽の隣でお茶を啜りながら奥の部屋へと促す新八。

『そうか。邪魔するぜ』





銀時の寝室へと入り込んだ土方だったけれど、いざ入ったところで寝ている本人を目の前にどーしたものかと躊躇った。
まぁ約束していたワケでもなかったし起こすのもあれかと暫く観察でもして起きるのを待とうかと思っていたのだけれど、寝顔が可愛かったもんだからうっかり手を出してしまった。




まず、耳を甘噛み。
『……っ』
ほぼ反応ナシ。
そのまま舌で耳の輪郭をなぞり上げてみる。
『…んっ……』
今度は身じろいだ。そのまま耳の中へ舌をねじ込んだ…ら…

『うわ"ぁぁぁっっ!!!!!』

『あ。起きた』


飛び起きるとはこういうコトを言うのだろう、きっと。


『はっ?えっ?おーぐしくんっ?ちょっ何してんの!?』
耳の違和感と共に、何故か目の前にいる彼への驚きを隠せない銀時。
『朝からテンション高ぇな、オイ』
『そうさせたのは君でしょ。起こすんなら普通に起こしてください』
『オメェが悪ぃ』
『………は?』
煙草を吹かしながらいつもの様に偉そうな態度でそんなコトを言われても、全くワケが分からない銀時。
そりゃそうです。
今の一連の流れの中で自分は何も悪くないし。


けど…


『ま、いっか』
そう流してしまう。そんな性格。

『…で、どしたの今日は?つかその格好…』
やっと落ち着いてきたせいか今頃気付いたけれど、土方が身に纏っているものはいつもの隊服ではなく、黒い着流しだった。
『今日仕事じゃなかったっけ?』
目の前のヘビースモーカーは確かにそう言ってた記憶がある。
『ちょっと交代でな、非番になったんだよ。だからオメェが会いたがってると思って、来た』

シラっと。
シラっとした顔で言った。

『朝っぱらから言ってくれますね』
土方の言葉に、頬に赤みを帯びた銀時。
『図星だろ?』
そんな銀時に気を良くした土方は、ニヤリと口元に笑みを浮かべ吹かしていた煙草を唇から離し指先へと移動させると、
『…っ……!!』
気付いた時には重なっていた唇。ビックリして離そうにも、後頭部はガッシリと押さえられ。
あっさりと侵入してきた舌は銀時を翻弄させるには充分なもので。

そのままネットリと絡み合う互いの舌。
『んっ………ぅっ…』
さすがににちょっと苦しくなってきて、土方の胸元をトントン叩く。
『ごちそーさん。…あ、起き抜けにはきつかったか?』
若干息の乱れ気味な銀時にさっきよりも数段悪そうな笑みを浮かべながら自分の唇をペロリと舐めつつ、呼吸を整えようとしているその唇から垂れたままの唾液を指で拭ってやる。
『もっ…ばかですかっ……』
そう言って睨んでくる瞳は潤いを帯びていた。
『しかも苦いしっ…』
と、煙草の味への抗議も加える。
『悪かったから…拗ねんなよ、な?』
何て口にしつつ持っていた煙草を再びくわえ直すと、大して悪びれた風でもない土方の手がフワリとした銀髪をクシャクシャ撫でる。



『…甘いの食べさせてよね』
『了解。好きなだけ食わしてやっから』






━━━…で。

『…にしたって食い過ぎだろ、こりゃ』
まだまだ銀ちゃんを侮っていた多串くん。




吐in







□アトガキ□
前のをちょっと手直ししました。
それでも余裕の糖質100パ。も、身悶える。

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あきゅろす。
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