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サビイロ契約

31

「んむっ……は、う……」

 ルザが無理やり口の中に押しこむので、閉じきれない口の端から唾液が垂れて首に伝った。
 ルザは唾液を手ですくい取った。

「んんっ!」

 ルザは珂月が舐めるのに夢中になっている隙に、後ろの蕾に手を伸ばした。
 珂月の唾液に濡れた指を入れて中をかき回す。
 珂月はどちらに意識を向ければいいかわからず、結局どちらにも集中できずに翻弄された。

 おもちゃの根元までべとべとになったところで、ルザは珂月の口から引き抜いた。
 秘部から指が出て行き、足を広げられて珂月は体を固くした。

「ちょっと待ってっ! そ、それは嫌だ!」

 珂月はバイブを持つ手を押さえて訴えた。

「嫌じゃないだろ」
「嫌だって!」
「俺のより小さいし」
「そういう問題じゃなくてっ、とにかく、嫌だっ」

 力のせめぎ合いになれば珂月に勝ち目はない。
 ルザは軽くほほ笑み、珂月の耳を食みながら言った。

「わかったわかった。嫌なんだな」

 そう言いつつ珂月の左足をつかみ、持ち上げて大きく開かせた。

「文句はあとでたっぷり聞いてやる」

 ルザを妥協させられるのは、アスタルトくらいなものだった。

 ルザは珂月の秘部にそれを突っこんだ。
 無機質なものに押し入られ、珂月は身を震わせた。
 ごつごつした表面が粘膜に当たり、ぞわぞわとしたものが背筋を上っていく。

「は、あっ……!」

 先端が細めだったので、痛みもなくあっさり飲みこんでしまった。
 根元まで差しこまれるとぐるりとかき回されるように動かされ、珂月は甘い声を出した。

「あ、やだ……これ、やだ……」

 珂月はそうくり返した。
 硬質なもので喘がされることが無性に嫌で仕方がない。

「そんなに嫌がんなよ。せっかく持ってきたのに」

 ルザは珂月の肩に顎を乗せて不服そうに言った。

「じゃあスイッチ入れてみる?」

 疑問を投げかけておきながら、ルザは珂月の答えを待たずにスイッチを入れた。

「えっちょ……あっあっ、やああっ!」

 中に埋めこまれたバイブが重い音をあげて動き出し、強烈な快感が体を突き抜けた。
 細かく振動しながら円を描くように先端が粘膜を押しあげ、ひっきりなしにやってくる快楽に珂月は背筋を弓なりに反らせた。

「あ、あああっ! んあっあっ、やだああっ」

 珂月は慣れない刺激に体をびくびく震わせ、腰を揺らして快楽から逃れようとした。

「へえ、これそんなにいいんだ」

 珂月の自身は限界まで張りつめ、あとからあとから透明な液が溢れて秘部をしとどに濡らしていく。
 ルザは空いている手で珂月の自身を包みこみ、先端に指先を押しつけた。

「あああっ」

 珂月はいきなり弱いところに触れられ達してしまった。
 白い液がルザの手を汚した。

「あーあ、イっちゃった」

 ルザは珂月の出したものを舐めとった。

「甘いな……いつも以上に」

 達しても熱は収まらず、それどころか達して感じやすくなった中をバイブに刺激され、またしても絶頂に向かって駆け昇っていく。
 珂月はもうなにがなんだかわからなくなった。

「はあっ、あっあ……だめ、だめえっ……」

 珂月はルザの胸に体を預け、やまない快楽の波に溺れた。
 珂月の頬は赤く染まり、唾液で口元を濡らして明後日の方向をぼんやり見つめている。

 感じまくる珂月の表情を真上から眺め、ルザは舌舐めずりした。
 すでにルザのものはズボンの中で存在を主張しているが、今は珂月がよがるところを見たい気持ちのほうが強い。
 ルザの腕の中で喘ぐ珂月はこの上なく淫らだった。

 バイブの先端が内部の一点をこすり上げ、珂月はひときわ高い喘ぎ声を上げた。
 触れてもいない自身から白濁が飛び散った。
 ルザはかき回すのをやめ、そこにバイブを強く押し当てた。

「ああああ……! やだあっ、あっあっ、またイっちゃうよっ……」
「いいよ、イけよ」
「あうっ! やあ……っ」



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