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遥か復活夢物語





「初めまして。
匱 炙遠です。
一ヶ月よろしく」


笑うことも緊張することもなく、シャオはただ冷めた眼でクラスメイト達に自己紹介した。
自己紹介と言っても名前を言っただけだが…

そのせいかクラスの空気が微妙によどむ。


「先生、私の席は?」

そんな空気に困っていた教師にシャオは聞く。

「えっ、他に何か自己紹介することは?
趣味とか、部活は何がしたいとか」


わたわたと言ってくる教師をウザそうに見上げてシャオは

特にないです

と答えて、自分で空いた席を見つけて座った。


シャオの態度にクラスの生徒達はざわめき立つ。


「何あの態度〜
ウザいんですけど〜」

(あんたの喋り方の方がよっぽどウザい)

「ちょっと顔がいいからっていい気になってんじゃねぇのか?」

(そうだなお前よりは全然いいだろう)

「でもクールで格好いくない?」

(気持ち悪いから色目を使ってこっち見るな)


そんな風にシャオが内心で毒をついていると、隣の席の男子が話し掛けて来た。



「俺は有川 譲。
匱…君だよな?
よろしく」


無表情のシャオに笑顔で手を差し出した譲。

クラスメイトや教師までが緊張した面持ちでそれを見守る。


シャオは譲を観察していた。


緑色の短い髪

また緑色の瞳は眼鏡を掛けている。


そして名は有川譲…



「間違い無いな」

「は?」

ボソッと呟いたシャオの言葉に譲はキョトンとする。

「いや、なんでも。
よろしく…
シャオと呼んでくれ」

そんな譲にシャオは笑って、握手を交わした。


シャオの顔は中性的で綺麗な顔立ちで、笑った顔はとても可愛いらしかった。

クラスメイト達は皆シャオの笑顔に釘付けだ。


「あっ、ああ。
よろしくシャオ」

「ああ」


譲も例外では無く、みんなより間近で見たせいで顔は赤くなっていた。






ターゲットの幼馴染み
有川 譲

また、星の一族の子孫

任務順調に進んでいます。

アッシュ先生…


日本と言う遠い地で

貴方が恋しくてしかたがありませんが

炙遠は頑張ります。


任務遂行したら…


また頭を撫でて下さいね?





チリンッ






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あきゅろす。
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