[携帯モード] [URL送信]

遥か復活夢物語



日本
高校の校門前_





シャオは恐ろしい形相でアリアを睨んでいた。

アリアは気にせずニコニコと笑っている。



「……アリア…
私達は何故男装なんてしているの」

シャオが怒っているのは自分の来て居る制服のせいである。

二人の性別は女の子であるのだが、今着ている制服は男もの。


「まーまー、いいじゃんか〜。
似合ってるよ?」


アリアはニコニコと笑ってシャオの怒りをなだめる。


「あんたの趣味に私を巻き込まないでよ」


「やーん、一人より二人の方が楽しいでしょ?」

アリアはそう言ってシャオに抱き着く。

「………はぁ」

シャオは溜め息をつき、諦めた。


「あんたに手続きさせた私が馬鹿だったわ」

「えへ〜」


アリアはだいたいの任務の時、性別を偽る。
本人の趣味らしい…




「お待たせしました。君達が留学生かい?」

しばらくして七三わけのオジサンがやって来た。
高校の先生らしい。

「はい。匱 炙遠と申します。」

シャオが日本語で礼儀正しく礼をし…

「ハジメマシテ!
アリアデース!」

アリアはカタコト口調で軽いノリであいさつする。


(※さっきまでの会話はイタリア語)


二人はその教師によって職員室へと案内された。


二人が転入するクラスは別々で、(つーかシャオが一学年下)途中で分かれることになった。


「じゃっ、また後でね」

「へましない様気をつけなさいよ」



シャオと別れたアリアは担任教師の話しを聞き流しながら、自分のクラスに向かっていた。


廊下の窓から眩しい朝日が差し込んでいる。


反対側では教室で騒ぐ生徒達がいる。



(普通ってあんな感じか…)


アリアはただその風景を見て歩いた。









チリンッ







「ん?」


気付いたら担任教師が居なくなっていた。

「………ぼーっとしすぎだ」

自分がそこまで気を飛ばしていたのにアリアは驚いた。

同い年の子供が沢山いて、もし自分もこの中の一人だったらなんて…



有り得ないのに…





アリアは自分の考えに笑ってしまった。



「さて、どうしよう」
アリアは後ろからの気配に振り向いた。

「どうかしたんですか?」


可愛らしい女の子がアリアに話し掛けた。


その子を見たアリアは思わず笑みを濃くした。





「ナマエオシエテ?」

「え?」







チリンッ







[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!