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遥か復活夢物語






日本_鎌倉





男女が仲良く海辺を歩いていた。

男二人が砂浜を歩き、女が一人海に少し入って遊んでいる。


「もうっ、二人とも入ればいいのに。
気持ちいいよ?」



そう言って足だけ海につかせている少女は春日望美。

楽しそうにはしゃぐ姿はとても可愛いらしく、男二人は微笑む。


「おいおい、俺たちもう高校生だぜ。
しかも来年卒業」


青い髪をした男有川将臣が、子供だなぁ〜と望美をちゃかす。


「先輩、足元気をつけて下さいね。
夕方の海辺はクラゲも出ますし」


望美の身を案ずる男は有川譲。
眼鏡を掛けていて、如何にも好青年といったかんじの少年だ。


「う〜、私子供じゃないもん」


望美は頬を膨らまる。

それを見て将臣はやっぱり子共じゃねぇかと笑う。

譲もフォローが出来ずに苦笑いをしていた。


この三人は遥か昔、生まれた頃から一緒にいる根っからの幼馴染みで、今は三人で学校の帰りの寄り道中だ。







チリンッ




「……鈴の音?」


「は?」


望美がふいに呟いた。

将臣も譲も耳をすますが二人には聞こえ無かった。


「そんな音しねぇよ」

「俺も聞こえませんでしたけど…」



望美は二人の言葉に首を傾げたが…


「じゃあ気のせいかなっ?」



と言ってその後話題には出なかった。




「そう言えば私たちのクラス留学生が来るんだよ!」

望美が譲に言う、(将臣と望美は二人共同じクラスで譲より1学年上である。)すると譲は「俺のクラスもです」と言った。












チリンッ







神子…





神子…




何処?





時空の狭間で…
ずっと貴方を捜しているのに…






神子…

早く私を見つけて







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