色々小説
ライリヴァA
前回のライリヴァの続き
普通にBL
「っはぁ〜」
生徒会のクラブハウスから出て直ぐのところで、リヴァルはバイクを横に深い溜め息をついた。
彼には今悩んでいることがあった。
気分転換の為にも、バイクを調整しようとしたのだが、何故か余計にモヤモヤしてしまい、唯ぼっとバイクの横に座り込んでいた。
リヴァルはちらりとバイクを見る、何かが思い出しそうなのに、まるで強い力に阻まれる様に記憶が遮断された感覚。
「あーっもう!
なんなんだよおーっ」
リヴァルは青々とした頭を両手で掻きながら叫んだ。
その頃、彼を悩ます原凶は生徒会室でシャーリーの恋の教育を受けていた。
友人二人を巻き込んで…
「なんで俺がこんなことに付き合わなくてはならない」
「いいじゃないかルルーシュ。
ライの恋応援するって言ってたじゃないか」
巻き込まれたのはルルーシュとスザク。
面倒臭そうなルルーシュをスザクは宥める。
ルルーシュは適当なこと言うんじゃ無かったと過去の自分に少し後悔した。
「いい?
好きな人が出来たんなら、アタックあるのみよ!!
まずは誕生日とかチェックしなきゃね!」
「ああ、分かった。
誕生日だな…」
シャーリーは恋と言う言葉に盛り上がって、びしぃぃっと指を出して恋のレッスンに力を入れていた。
果たして彼女のレッスンが役にたつのかは分からないが…
そんなレッスンを真面目に受け、メモを取っているのが、リヴァルの悩みの種でもあるライであった。
生徒会室ではこの四人(主にシャーリー)が騒いでいた。
「そしてね、初めは分からなかった優しさを知って、恋に落ちるのよ…」
もう途中からシャーリーは陶酔仕切っていて、キラキラと目を輝かせて自分の恋愛感を語り初めた。
そんな中ルルーシュは眠り、ライはフムフムと話しを聞き、スザクはアーサーと遊ぼうとしてまた手を噛まれていた。
「それで、結局ライは誰のことが好なんだ?」
延々と3時間、下校時間まで続いたレッスンが終わり、不意に目を覚ましたルルーシュがライに聞いた。
それにシュバッとシャーリーが反応する。
「そうだ!
私ったらそんな大事なこと聞くの忘れてたなんて…
誰?ダレダレ?」
シャーリーはカレンやニーナ、会長等を上げて興奮した様にライに聞き立てる。
「会長では無いんだよね?」
前回の会話を思い出したスザクはそう言って首を傾げた。
「ああ」
それにライはコクリと頷く。
「えー違うんだ!
結構いい線言ってると思ったんだけど…」
シャーリーがムウとうなって悩む横でルルーシュは不思議そうに方眉を上げた。
「スザクはなんでそんなこと知って居るんだ?」
「え?
ああ、最近ライとリヴァルに何かあった見たいだったから、もしかして会長との三角関係に悩んでるのかと思って聞いてみたんだ
でも勘違いだったみたいで…」
ルルーシュの質問に少し照れた様にスザクは答えた。
「そうだったのか…
………で、そのリヴァルとのことは解決したのかライ?」
リヴァルの友達の自分が気付かなかったとはと気を落としたルルーシュだったが、恋がどうのよりそちらの話しの方がを相談しろよと思い顔をしかめながらライに聞いた。
「だから今その為にシャーリーにこうしてレッスンを受けて居たんじゃないか…」
ライはそんな何処か怒っているルルーシュに真面目な顔で言い返した。
「………は?」
皆帰りの準備をしながら会話していたのだが、ライの発言により皆固まってしまった。
シャーリーはばふんっと音がなる様に顔を真っ赤にして震える指でライを指差す。
「そ、それって
つまり…」
スザクもまさかそうかとは思って居なかったので緑の瞳を見開いていて、シャーリーの言葉を繋ぐ。
「ライが好きな人って…」
ルルーシュが最後に信じられないと言う様に一言呟いた。
「リヴァル…か…?」
「いかにも、その通りだ…」
ライはそんなみんなの驚愕の目にもろともせずに素直に首を縦に振った。
「「「えええええぇ〜」」」
三人の叫び声が放課後の生徒会室に響き渡った。
「そんなに驚かれると…照れる」
少し顔を赤らめるライは、また思わず唇に指を当てていた。
そんな生徒会室の扉の前ではニーナが立ち聞きをしていた。
「ふふふ。
まさか本当のBLが見れるなんて、これからが楽しみ…♪」
その日の夜には、ニーナのサイトでライリヴァの小説部屋が出来ていた。
「ちなみに、他にルルスザ部屋もあります…
あの二人って、どっちが攻めなのかよくわからないわよねー」
オワレ
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