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色々小説
神は彼だった

*意味不明な捏造話しです。

スザクがルルの騎士になったシーンパロ

そしてやっぱり駄文

ロイドさん中心でスザクのこと…





スザク…


赤い、鳥…




「ロイドさん!
何やってるんですか?
早くシュナイゼル殿下からの書類に目を通して下さい!!」


「はぁい、はい!
今やってまぁ〜す」


ギアス

様々な力が存在し、黒の騎士団ゼロ…ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアは命令厳守の力を持っている。
力を使う場合、瞳に赤い模様が浮き出る。

赤い、鳥の様な模様が…


シュナイゼル殿下から渡された書類は、非科学的な、ギアスと言う能力についての資料だった。

正直ロイドの分野では無く、どちらかと言うとつまらない宿題をやっている気分だったロイドが、少しだけ興味を持ったのがこの部分…



赤い鳥の様な模様


ロイドは赤い鳥を知っていた


日本で有名な四つの神の一つ


燃えるような赤色の鳥

朱雀



スザクくん…


ロイドに赤い鳥を教えたのはスザクだった。

自分の名前だと、本当の書き方だと


ノートに朱雀と書きながら、神鳥の名前から取ったんですよと、明るい笑顔で説明してくれた。


神の名前なんて、大層な名前だねとからかったことをロイドは思い出す。


照れた様に頬を掻くスザクはとても可愛かった。


今の彼とは全く違う明るい笑顔…
そう思って悲しくなった自分にロイドは苦笑する。


ロイドはもう一度資料を見直した。


だが、文章だと余り実感が沸かず、理解に苦しんだ。

やはり理屈で分かっていても、見ないとロイドは納得出来ないし理解出来ないのだ。


ロイドがギアスに関わったのはほんの一握りの間、あの神の島に行った時くらいだ。


あの時は驚いた。

突然地面が揺れ始め、器械の波数が大きく波打ち、上から地面が崩れ落ちて来たのだから。

しかも共に落ちて来たのは行方不明だった、スザクくんにユーフェミア皇女殿下、それにゼロとその仲間の四人だったのだからもう大慌てだった。


おまけにロイドは試作中のナイトメアを奪われあの時は本当最悪だった。



……あの時、ギアスのマークに当てられたスザクくんは一時動くこと無く、不自然に目を見開き、ゼロが逃げ出すのに気付くこと無く突っ立っていた。


銃声がなり、皆が慌てる中、ロイドはそんな彼を不思議に思った。

いつもの彼なら、いくら地面が崩れても、すぐそばにゼロが居るならば追いかけた筈だ。


つまり彼はなんらかのギアスの影響を受けてあの様な状態になったのだろう。


シュナイゼル殿下の資料から、ルルーシュ殿下のギアスの影響でないことはわかる。

とすると、ギアスの力の根本的なものに彼は影響を受けたのだ


では何故、ギアス能力者のルルーシュ殿下では無くスザクくんだったのだろう。


その意味は…


理由は?



そこでロイドは赤い鳥の様な模様を思い出す。


ギアスの象徴とされるマーク。


神に近しい力を得ることの出来るギアス


元皇帝陛下はその力で、本当の神を破壊するつもりだったらしい


神鳥

神様の鳥なんですよ



朱雀って……




「スザクくん…
君は」


「ロイドさんっ、これ、これ見てっ」


ロイドの背中を慌てて来たセシルが叩いた。

思いにふけっていたロイドは強い張り手に目に星が飛んだ。


「なっ、何何〜
もーセシルくん痛いよぉう」

そう言いながらセシルが差し出した小さなテレビ画面を覗き込んだ。


『紹介しよう。
私の騎士だ』


ロイドは画面を見て目を見開いた。


ルルーシュ殿下が、皇帝の座に着いて居る。


そして…

スザクが彼の騎士



「どっ、どうしてこんなことっ」

声を震わせ、嗚咽をつくセシルにロイドは背を擦ってやる。



ブリタニアの反逆者と、ブリタニアの騎士…


信じられない組み合わせだ。


ロイドもこの状況に動揺している。


「…スザクくん」


画面の中の彼は、昔では想像のつかなかった不敵な笑みを浮かべていた。



まるで待ち望んでいたかの様な、来るべき場所に帰ってこれたと言う様な笑顔


ルルーシュ殿下が画面の向こうで皇族達にギアスを掛けて行く。


シュナイゼル殿下は居らず、あのひとは知って居たのかとロイドは眉を寄せた。


そしてスザクを見た。


「っ!!?!」



スザクはうっすらと赤く輝いていた。



あれは…


羽根?




スザク


それは赤い鳥


朱雀は神鳥

赤く輝く翼に身体

美しくしたたかな神鳥は、王の力を持つ


そしてそれはギアスの……


原点





ロイドはもう唯スザクを見つめていた。

セシルの背から手を反らし、光豪しい赤い神鳥から目を離せずにいた。




神は彼だったのだ




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あきゅろす。
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