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色々小説
ロロ独白?


いつものことながら駄文。
ロロの語り。
ロロ死亡直前。





「お前なんて弟じゃ無いっ!
それはナナリーのものなのに…
お前なんて唯の捨て駒だっ出て行け!!」

「っ!」



一瞬
僕の心臓が止まった。

息が詰まって、胸がぐぅっと押さえ付けられたみたいに苦しくなった。


兄さん

兄さん


僕は部屋からかけ出た

本当の兄だからと

僕を救ってくれた人

僕に愛をくれた人

ああ

ああ

崩れて行く

『俺はお前を利用してたんだよ!
ボロ雑巾の様にして使い捨てる気だったんだ!!』

優しい笑顔が

僕を呼ぶ甘い声が

たった一つ手に入れた愛が!!



「ひっ、うっく…
兄…さぁっん…んっ」

誰も居ない基地の廊下で、僕はしゃがみ込んだ。


もう僕の声は届かないのだろうか…


側に居ることは許され無いのだろうか


こんなにも愛して居るのに…

好きなんだよ

兄さん…



僕は、貴方に愛されるならば…

命も惜しくは無い



カシャン

携帯がしゃがみ込んでいたせいでポケットからずれ落ちた。

〈♪〜*〜♪♪〉

オルゴールの音が廊下に響く。


僕の中で、優しい兄さんとの思い出が蘇ってくる…


優しい、兄さん


………


あれは偽りだった?


あれは…本当だった?


兄さんは嘘つきだ


だって優しいから


本当は僕のこと、弟だと思ってくれてたんでしょう?


じゃなきゃ兄さんは、ギアス狩りの時に僕を殺してた筈だもの…


僕は立ち上がった。


たとえ兄さんが本気で僕を嫌っていても、僕は兄さんが大好きだから…

信じていたい

たった一人愛した人だから

守りたい

「僕と兄さんは、一心同体なんだよ…」


走り出した

愛する人を助けるために…


初めての特別を守るために



兄さんのナイトメアに乗り込んだ


会議室から聞こえた話しを思い出す。



僕の兄さんは
殺させやしないっ!




たとえ命尽きてでも、僕は絆を信じて守りたい。

確かにあった、あの絆を信じて…






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あきゅろす。
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