オリジナル(BL)小説
勇祐の目標
勇祐は今年の春から高校一年生。
高校生デビューだ。
勇祐はある目標を立てていた。
絶対に、漢らしくなるっ！！
中学の頃、勇祐はゆうちゃんと呼ばれていた。
それはただのあだ名では無く、暗に勇祐が幼稚で女の子みたいだと言う意図が含まれたものだ。
そんな風に馬鹿にされ、好きな子にはフられてと散々だった。
だが、高校に入ったら運動部に入って体力を付けようと思うし、振る舞いも漢らしくを心掛ける。
勇祐は今迄の主語を「僕」から「俺」に変えて、心機一転しようと考えている。
女男と馬鹿にされない様。
あわよくば、偶然同じ学校に入学する思い人を振り向かせる為に。
「勇祐ーっ！
早く乗らないと置いてくわよ〜」
「はーいっ」
まあ、初日から目標からずれているが…
漢らしくを心掛ける勇祐だが、まずはドジを直す様心掛けるべきだった。
「わわわ、姉さん早く〜っ」
「全くもうっ！
この愚弟がっ！！」
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