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歪みのリボーン
新学期



ボンゴレ学園


今日から新学期の学園内は、沢山の生徒で溢れかえっていた。


「こちらでクラスの確認をして下さーい」

校門の前では、朝早くから来ている生徒会が生徒達を誘導している。

「ちょっと白蘭さんっ、貴方生徒会長なんだから働いて下さいよ」

眼鏡の少年、入江正一が叫ぶ。

「あはは正ちゃんが何処にいるか分かんないなー」

生徒会長の白蘭は、人の渦から逃げるように木の上でのんびりマシュマロを食べていた。

「クラスを確認したらすみやかに体育館に向かって下さい。
友達を待ってたりしないで早く行って下さいね?」

正一が人込みに揉まれて行くのを見て生徒会会計のリッピが生徒たちを注意する。


「あ、ちょっと貴方…」

「ん、どうしたのレオくん?」

何時も落ち着いているリッピが声を上げたので白蘭が反応する。
ちなみに正一はまだ人込みに揉まれている。

「今、私服を着ている生徒が横切ったんです。そちらから見えませんか?」

白蘭は望遠鏡を取り出す。

確かに私服姿の子供が目に入った。
しかも白蘭たちより年下の…高校生以下にも見える。

「んー見えたよ。
でもあれうちの生徒じゃ無いよ多分」

「侵入者ですか?!」

人込みから這い出した正一が木の上に居る白蘭に聞く。

ボンゴレ学園は金持ちの子息が多く、外部からの侵入者には警戒を持たなくてはならない。

「あ、待って、学園確認カードぶら下げてるから学園の関係者だよ」

白蘭の言葉に生徒会一員は皆ほっと息を吐いた。


「でも、なんで子供が学園に?」

リッピが不思議そうに言う。

「そうだな、そんな情報無かったんだけど」

正一も不思議そうに眉を寄せている。


「案外見た目が子供っぽいだけだったりしてね…
さあ、みんな仕事だよ〜
まだ一杯生徒が居るんだから誘導して上げて〜」

白蘭が木の上から両腕を上げて生徒会に命令する。

「貴方も下に降りて働いて下さいっ」

「白蘭様危険ですよ!
しっかり手は木に付けて下さい」

正一は白蘭を叱り、リッピは心配をした。




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あきゅろす。
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