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歪みのリボーン




お前は何をしているんだ?


憎きマフィアに倒され、愚かに捕まり


更にその憎んだマフィアに力を貸すなど、お前は変わってしまったな…


なんて惨めで、哀れな人間だ


少し優しくされただけで、お前は忘れてしまったのか?


あの苦しみを、憎しみを…


何より醜い人間の本性を…




暗い暗い闇の世界…


僕に語り掛けて来る声に、僕は胸を押し潰される思いだった。


分かっている。

忘れて等居ない。

僕や千種たちが受けた苦しみ、悲しみ、憎しみ…


忘れられる筈が無い。


でも、それでも僕は…

いっ?!


突然頬に走った痛みに、闇が沈む様に消えていった。


感じる現実の空気、感覚。


僕は今だに感じる頬の感触を感じながら目を開いた。


「クヒャアッ!?!
な、なんで目の前に気味悪く笑っている雲雀恭夜が?!」


何故か目の前で、見たことも無いデレデレと顔を緩めて笑う雲雀恭夜に僕は先程の夢など吹き飛ぶ程の衝撃を受けた。

後ろで、ボビーノの子供が笑っていた。

雲雀恭夜はムッと口を尖らせた。


「気味悪いだって?
全く失礼だよむっくん」

「はぁあ?!
貴方キャラ違いませんか?!
むっくんてなんですか、僕ですか?
何時からそんな友好的な青年になったんですか?!」


昔の雲雀では考えられない口調に骸は全身に鳥肌が立った。

そんな時山本が部屋に戻って来た。
共に獄寺と綱吉が居る。


「おっ、骸目が覚めたのな!」

「え?ええ」


目覚めたばかりの骸はこの状況についていけなかった。
(特に雲雀のテンションに)


「って、あの皆さん、随分大きいですね」


骸はまだ自分が子供になったことに気付いて無かった。

コテン…と首を傾げる可愛らしい仕草に、綱吉たちは頬を緩め、雲雀は身悶えた。


「あのね、骸」

骸は山本からほっとミルク蜂蜜入りを受け取り、綱吉の説明に耳を傾けた。




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