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ギアス夢物語
No.09


俺は自分の部屋に入った。

部屋には机とベット、クローゼットが設置されていた。

「これ荷物。
届いてたぜ」

「荷物?」

一緒に入って来たリヴァル先輩が部屋の隅に置いてあった段ボールを指さした。

今迄の経緯から察するにこれはV.V.から送られて来たものだろう。

中を見ると衣服がが入っていた。
あと学生用の靴、ノート、筆記用具、あと…

「これは…」

俺はたまご型の機械を手に取った。

「あ、携帯じゃん!
番号交換しようぜ!」

リヴァル先輩が俺からその携帯を後ろから奪う。

「あ、ちょっと」

「ん?これ新品か。
俺が設定しといてやるよ♪」

俺の話しを聞かず鼻歌をしながら携帯をいじるリヴァル先輩。

まあ、俺の世界の携帯とは少し違うからやって貰った方がいいか。

「ありがとう。
よろしく先輩」

「おう!」

俺は入っていた靴と服をクローゼットにしまう。

「あれ、でも名誉ブリタニア人って携帯持てたっけ?」

ぽつりと呟かれた言葉に俺は眉を寄せた。

日本を捨てた人すら携帯も持てないのか…。

だが直ぐに元の顔に戻す。

きっと怖いんだ。
ブリタニアは、日本人が繋がりを沢山持つのが…。

携帯を使って情報交換したり、テロに使われたりしたら厄介だから…。

ユフィが折角変えようとしていたのに、世界は全く変わらなかったんだな。

俺はクローゼットを閉めた。

「はい出来たぜ!
俺の番号はアドレスの一番目に入ってるからな」

……………。

「あっ、なんだその嫌そうな目は?

頼りになる先輩のが一番に入ってるんだから光栄に思え!」

「はーい、ありがとうございます」

俺は棒読みで答える。

「このぉ」

「ちょっといいですか?」

「うわぁっ?!」

リヴァル先輩とふざけて居たら、いつの間にかロロが俺とリヴァル先輩の間に居た。

リヴァル先輩が驚いて尻餅をつく。

「ロロ…」

「クラスメイトとして仲良くなりたいんです。
リヴァル先輩、直哉を連れて行っていいですか?」

ロロが俺と腕を組む。

リヴァル先輩は驚いて、目が飛び出るんじゃないかと思う位に瞼を開いてこちらを見ている。

「ああ、いいけど…」

「じゃあ行きましょうか直哉」

「えっ、ああ。
あっ、ちょっとそんな引っ張るなよロロ」

俺はロロに組んだ腕を引っ張られて寮から出た。



「ロロがルルーシュ以外であんなベタベタするの初めて見た。

これは報告だなあのブラコンに!」

部屋に残されたリヴァルはそう言って自分も部屋から出て行った。




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あきゅろす。
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