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リボーン
強くなる為に必要なもの (シリアス)

はっ


はっ



ムカツク程何もない草原の上を必死に走る。

息が上がり、冷たい空気が肺を何度も行き来する。


身体は暑いのに、冷たい肺。


頭がくらくらする。



せめて隠れられる場所があれば……




「骸様…もう追っ手が……」



嫌………


「駄目れす!逃げられないびょん!!」


どうせ逃げ切れるとは思っていなかった。


オオオオオ……


そう遠くない追っ手の不気味な雄叫びが聞こえた…。




「此所からは別れて各々で逃走しましょう。僕一人なら何とかなりますがお前達が居ては足手まといだ……」




せめてお前達は…

逃げて欲しい。





僕は目の前に居る二人を只の玩具として…

使っていた…


壊れたら捨てて終おうと思うような…




でも…

「仲間を守る為に…」


そう言って、自分を倒した男がいた。




仲間?





なんですかそれ?




僕には理解出来なくて、でも彼の強さはその仲間があるこそなのがわかった。



犬が左に走り、千種は右に走って行った。



僕はその真ん中を走る



だが…
少し走って足を止める




理解出来なかった
仲間と言うものが…




でも



捕まった牢獄の中で何も言わない僕に必死に話し掛ける犬と、何も言わないけど側で手を握ってくる千種に



心暖まるものを感じた……



助けたいと思った。


仲間を守りたいと



そう、逃げ切れるなんて思ってない。




本当は恐いんです

でも、仲間を思うと強くなれる。

彼はこんな気持ちで僕と戦っていたんでしょうか?




寂しいなんて生まれて初めて…



『骸しゃん!』



『骸様…』





仲間を思う心が僕を強くする。






「ナカマヲタスケルタメオトリ二ナルトハ…」


そう、仲間を守る為に僕はこの身を捧げる。



「仲間の為に戦うんだ…。」



呟いた言葉は僕より遥かに弱く、小さな彼が強くなった時の言葉。






犬、千種…
どうか無事に逃げ切って下さい


貴方達は僕の大切な仲間なのですから…







鎖に繋がれ、見上げた最後の空は澄み切ったオレンジ色だった。






仲間が人を強くする。




犬、千種ありがとう。また会いましょう…。





















強くなる為に必要なもの










それは仲間への思い











______後書き_
いやぁー初めて真面目な話しを考えました。
それにしてもごめんなさい!
シリアスな文が書きたかっかったんです。

纏まって無くてすいません!

下手くそなもん出してすいません!!

骸Loveでして(逃)









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