short novel
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幼心、恋心(黄赤、金晶)
この絵をみたとき僕は嬉しくて、そして恥ずかしくなるしかなかった。黄色のクレヨンで紙いっぱいにのびのびと描かれた笑顔の僕に。
そしてその下に書かれている覚束ない字で書かれた文章に。
『オレのだいすきなひとはイエローせんせいです。せんせいはオレたちがおひるねのじかんにいっしょになってねてしまうところがあります。しかもじかんになってもおきなくて、ほかのせんせいをこまらせたりします。でもオレはそんなせんせいがとてもかわいいとおもいます。いつもグリーンとけんかをしてごめんなさい。けがをいっぱいしてごめんなさい。でもオレはひまわりぐみのやさしいイエローせんせいがいっぱいだいすきです』
いつも悪さをして他の子を困らせる、幼稚園きっての悪戯小僧のゴールド君。よく突っ掛かってくるから、私は嫌われていると思っていたのに。こんなのみたら自然と笑みがこぼれていくわ。
涙がてできそうだわ。
『クリスせんせいはだれにでもやさしいからオレはちょっとムカムカするんだ!わかんないけど。だからシルバーとけんかしたり、せんせいのかみのけをちょっとひっぱったりするんだ。そうやってせんせいをおこらせてこまらせて。ごめんなさい。ほんとうは...す』
"す"の先の一文字は書いてあるはずの紙が破ってあるけど。私にはわかるわ。なんて伝えたかったのか。本当にありがとう。
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