long novel 9話 「とにかく!二人とも、詳しい事がわかるまでマサラに行こうとするんじゃないよ!」 そういって電話を切ったオダマキ博士。 「そんなの無理ったい。エメラルドはあたしの友達!今すぐマサラに向かう!」 そういってトロピウスのとろろを繰り出す。そしてルビーの方へ顔を向けて言った。 「ルビーもくるよね?」 しかし、そこには嫌そうな、いや呆れ顔のルビー。 「はぁ、サファイア...」 肩をすくめてルビーは言った。 「な!ルビー!エメラルド心配じゃなかと!」 サファイアは声を張り上げ、ルビーに詰め寄る。そして襟首をつかみ叫ぶ。 「そんな男とは思「あのね、マサラまでの道をキミが知っているとは思えないんだけど」 あっとサファイアの顔が点になる。的を射た発言であった。ルビーは続ける。 「それに、こういうときこそ冷静にならなきゃ。カントーはホウエンからかなり遠いよ。とりあえず今は博士の言う通りにマサラに向かうのはよそう。」 サファイアの肩に手を置き、彼女を落ち着かせるように言う。 「でも、ここにいても情報はこれ以上は入ってはこないから、とりあえず博士のところに行こう。そして、カントーに向かう方法を考えよう」 そう言い終わるとルビーはサファイアの手をとり、とろろに乗るように促す。サファイアは「わかったったい」と小さく頷いてとろろの背中にのり、ルビーもあとに続く。 そして秘密基地の入口から飛び立ち、オダマキ家に向かった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |