恋と呼ぶにはまだ早い
03
「っ、」
「カス、おまえ何回言えば分かるんだぁ?このちっせえ脳ミソに何詰めてんだ」
「うー」
幼馴染みもとい悪魔は私の頭を片手で掴み、左右にブンブンと振り回す。
思いきり握力込めて掴まれてるから髪の毛が引っ張られて痛い上に、振り回す勢いがすごすぎる。
蜂じゃないっつーのにブンブンブンブン。
気持ちが悪くなってきた。
…ヤバイ酔う、酔っちゃうよ〜
「ふ、っう」
「はっブサイクが。もっと脳ミソぐっちゃぐちゃにして俺が言ったこと思い出させてやるからなぁ?」
「うぅう゛〜」
「シャッフルシャッフル〜」
鼻唄を歌うかのように陽気な声。
楽しそうなのは陽光一人だけで、私はこんなに嫌がっているのにひどいっ。
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