恋と呼ぶにはまだ早い
02
「おい」
「………」
「無視してんじゃねーよカス」
「………」
「おい、クソ」
「…」
「クソ女、おまえのことだ返事しろ。つーか昨日よりさらにブサイクになったよな。どーすんだよそれ以上ブスになって何目指してるんだカス。ブス世界一は争うまでもなくおまえだから安心しろ」
「…っ」
「何か言ったか」
「…じゃない、」
「きっこえねぇよ。おまえ声低いし顔もクソだし終わってんな」
「クソじゃないっ!」
「あぁ?」
「さっきからぐちぐちうるっさいなぁ!あんたにそんなこと言われる筋合いなんてっ、」
「あ゙?」
「ない、ッなんてこともないですよねー」
恐いよっ!
何、何、何その恐怖の表情は!無表情だから表情ないけど!
でも、その無表情さは見た者の身体を震撼させちゃうくらいに威力がある。
残念なことに見たのは私しかいないから、私がただ一人で怯えるという結果になってしまったけれど。
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