5/1〜ARSS
彼方を想ふ





「ルルーとかサタンとかシェゾとかは来たけどさ」
「ええ」

言い出したアルルに相槌をうつルルー。

「他の人たちはどうしてるのかなー?」

アルルは空を見上げる。

「何、元気にやっているだろう」
「適当だな」

サタンが呟いた言葉をシェゾが短く切り返し。

私には分かるのだ、と鼻を鳴らすサタンと、流石サタン様ですわとヨイショするルルーと、悪うございましたと呆れるシェゾと、まぁまぁと楽しげに笑うアルルと。

時間はことさらゆっくり流れる。こうやってまた皆と話せてよかったと、アルルは。

見上げた空は、快晴。
時間は、ゆっくりと。





(他愛もないことが幸せだなんて、思えることはなんて幸せなんだと)






「けど私心配なのよね、あっちにミノ置いてきちゃったから私を探して暴れまわってその辺破壊してないかしら」



「………あぁ」
「それは…心配だね…」
「いっそ自害とかしそうだな」
「不吉なこと言わないでよ!!」



(時間はことさらゆっくり流れる)



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