5/1〜レムシェ


芝生に寝転んでる彼を見掛けた。

「飴、食べる?」
「いらん」
「つれないねー」
「貴様がアヤシイからだろ」
「君は変態だけどね」
「ち、が、う!!」

なんてやり取りに牙をむく彼に、あ、怒らせちゃったかな、なんて。いや困ったな僕は決してそんなつもりはなかったんだけど。次から彼に変態さんは言わない様にしようか。

「ごめんね、キャンディ3本あげるから機嫌直して?」
「いらん」

機嫌を損ねたのかゴロンと僕に背を向ける彼。残念。3本じゃたりない?どうにか機嫌直してくれないかなぁ。

あ、そうだ。

「じゃあ……魔力あげるって言ったら?」
「………は?」

うん、やっぱり、こっち見てくれた。驚愕に開かれた瞳。飴玉みたいに綺麗なその中に映る自分に、にっこりと笑いかける。

でも残念、君の望むものはそう簡単にはあげられないんだよ。可愛い君にあげたいのはやまやまなんだけど。

だからこうしよう。

「思いっきりあまーい声でおねだりしたら考えてあげる」

「誰がするか!!」

なんて吠えた君はやっぱり可愛いかったりするんだけど。これは言わないでおこうかな。



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あきゅろす。
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