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誓いの日
誓いの日 H エロ注意!
宥めるように口付けられながら、ネジ様の手の温もりを胸に感じ、いつの間にか着物の合わせを開かれて素肌が露わになっていたことに気付いた。
頬にかっと血が昇るのを感じたけれど、続けざま胸の頂きを弾かれて全身に甘い痺れが広り、羞恥を覚える暇さえなかった。
弓なりに反らせた背に手を差し入れるネジ様に、硬く尖った胸の頂を口に含まれ、舌で弄ばれ、ぎゅっと吸い上げられる強い刺激に、知らず開かされた両の太股に力を込めた。
同時に、秘めやかな部分に未知の感覚を覚え、背筋を這い上る疼きにますます身悶える…
体の中に湧き上がるもどかしい感覚。
はしたなくも更なる強い刺激を追い求め、自然に身をくねらせていた。
ふっ…と耳に響く低い忍び笑い。
うっすらと目を開けて見上げると、満足げに笑みを浮かべるネジ様の視線に気付く。
ただ満足そうで穏やかな表情。
その穏やかな表情に安堵して再び目を閉じた。
故に…
次の瞬間一瞬だけその瞳の中によぎった傲慢さに、私は気付く事が出来なかった…

「そうやって俺の与える感覚に支配されていればいい。」

嘲りを含んだような独特の声音。
その言葉が伝えてくるのは、ネジ様の中にある強烈な支配欲。

「桃香、お前は俺の所有物だ。」

傲慢さも露わに言い放ったネジ様は、私の片方の膝に手をかけるとグイと開かせた。
強引な力と言葉に、時折見え隠れするネジ様のあの、暗く冷たくそして激しい部分を感じ取る。

「あっ…」

戸惑い、反射的に閉じようとした太股を力で固定され、まだ下着の下に守られた秘めやかな部分を撫でられる。
途端にびくりと震える躰。
くちゅりと言う小さな音が響く。
その音の意味に気付いて、忘れていたはずの羞恥に全身が染められて行く…

「いや…っ」

ネジ様の着物の袖を掴み嫌々と首をふってみても、固定された脚を閉じようともがいても、力強い腕はそれを許してはくれなかった。

「何が嫌だ?お前も今日がどんな日なのか知っているだろう。」
「…っ」
「逆らうことは出来ない。今日お前のすべてが俺の物になると、わかっていたはずだ」

ゆるゆるなぞるように秘裂を撫で上げる指先。
茂みに覆われた丘の下、秘裂の頂点にある何かを強く擦られた瞬間、頭の中で小さな爆発が起きた。
「あぁっ!」

口をついて出たのはあられもない矯正。
小さく痙攣する躰を駆け巡る甘い痺れは、自分の秘部がたてる淫靡な水音に齎された羞恥をぬぐい去り、再び快楽の彼方へと追いたてる。
激しく打つ胸の鼓動、脱力感と共に訪れた充足感。
激しく息をつく私の耳元にネジ様が囁いた。

「少し触れただけでこの反応とは…淫らだな、桃香。だが…とても美しい」
「あ…っ…はぁ…」

下着の中にするりと忍び込んだ指先は、息をつく間もなく秘部への刺激を繰り返す。
くすぐったさは再び快感へと変化し、急速に膨れ上がる。
弾力のあるその部分を小さく円を描くように指先で撫で回され、指で挟まれて、余りの強い刺激に腰が浮いた。
自分の体の中にこれほど強烈な快感を生み出す器官があったなんて、全く知りもしなかった。
あぁ…あぁ…と漏れ続ける淫らな声を、ますます上げさせようとするかのように、首筋に鎖骨にと口付けながら、ネジ様の指先は更に別の場所を目指して秘裂の間をさ迷い始めた。
そして、

「もう準備は整ったようだな…」

クツリと喉を鳴らし、いとも簡単にするりと下着を剥ぎ取ると、私の体の中で最も奥深い場所へと続く、蜜で溢れかえった場所へゆっくりと指を侵入させた。

「ひっ…あっ…」
「クッ…何の抵抗もなく飲み込んだぞ桃香」

誰の侵入も許したことのない最奥の場所で、ネジ様の指がゆっくりと行きつ戻りつし始める。
何という甘美な感覚。
違和感を覚えたのはほんの一瞬だった。
初めての男女の交わりでは、そこに激しい痛みを感じるのだと聞いていた。
けれど、初めてネジ様の指を受け入れた今、痛みなど全く感じることはなく、ただただ切ないまでの快楽を与えられている。
くちゅくちゅと音を立て、秘孔を弄ぶその行為をゆるゆると続けられ、淫らな快感が嫌がおうにも高められていく…

「どうした桃香。せつなそうだな…これでは物足りないか?」

ネジ様は私の反応を楽しむかのように言いながら指の動きを止め、するりと引き抜くと、

「ではこれでどうだ」

薄笑いを浮かべ、今度は指の数を増して一気に奥まで貫いた。

「あっ!ネジ様っ!」

強い刺激に自然と腰が引け、私は逃げだそうと体をずり上げていた。
無意識とはいえ、反抗するかの様なその態度に怒りを買うのではないかと、おそるおそる見上げれば、「逃げるな」と呟いたネジ様は、しかしその言葉とは裏腹にそれ以上無理強いはせず、くっ…と忍び笑いを漏らして体を離した。

安堵して、ぎゅっと目を閉じたまま荒い息を繰り返す。
急速に体を駆け巡る血液の流れる音を耳の奥で聞きながら、早鐘を打つ胸の鼓動が落ち着くのをじっと待っていると、自分の激しい息遣いと共に、シュッと言う小さな音が辺りに響いていることに気づいた。
それは帯をとく衣擦れの音のようで、うっすらと目を開けてみると、ネジ様が着物を脱ぎすて、バサりと畳の上に放り投げる姿が目に入った。
薄暗い室内でも見て取れる、しなやかな筋肉に覆われた裸身を目にし、ハッと息を飲んだ。
何と言う美しさ。
数々の戦渦を潜り抜けてきた証である傷跡すらが神々しくて…
自分とは対照的な逞しさに、暫しうっとりと目を奪われていた。
だから、

「何をそんなに惚けたように見つめている?」

さも可笑しそうな響きを持ったその言葉にふと我に返ると、自分があまりにも不躾な視線を送っていたことに罪悪感を覚えた。
何というはしたない…
「申し訳ござ…」

謝罪の言葉を口にしながら気だるい身体を起こそうとした。
けれどネジ様にそれを制され、慌てて謝罪の言葉を飲み込む。

「謝ることはない。見られたところで減るものでも無し…」
「ネジ様…」
「それに、この身はもうお前の物だ。見ようが触れようが咎めたりはしない。」
「私の…物で…ございますか?」

ネジ様の口から発せられた言葉がにわかには信じられず、今一度確かめたくて自信なさげに反芻した。
そんな私をネジ様は真剣な眼差しで見つめ、首を傾げるような仕草で問い返した。

「では、他に誰の物だと言うのだ?」
「…はい…あの…」
「俺の妻はお前だというのに」

ゆっくりと重ね合わされる躰。
素肌が触れ合う心地よい温かさにうっとりしながら、サラサラと流れ落ちる黒髪に指をのばした。
ネジ様はその指をとらえて優しく握り、唇を押し当ててふっ…と微笑まれた。

「お前意外の誰の物でもない。お前が俺の物であるように、俺の全てがお前の物だ」
「ネジ様」

身に余る言葉に知らず涙が溢れた。
私で良いのだと、ネジ様の妻になるのは私で良いのだと、確信を持たせてくれる言葉。
ただただ有り難くて嬉しくて、言葉もなく頷いた。

「桃香。」

えもいわれぬ優しい声音で名を呼ばれ、両の手首をやんわりと掴まれる。
同時に、開かれた秘めやかな部分に熱い強ばりを感じ、それはやがてしどけなく潤った秘孔にゆっくりと侵入して来た。

「うっ…つ…」

指とはまるで違う圧倒的な質量にうめき声が漏れ、めりめりと押し広げられる衝撃に浅い息を繰り返す。
これが男女の交わり…
これから起こるだろう痛みを思い、額にじわりと汗が滲み出した。

「桃香、力を抜け…」

苦しげな声に見上げると、ネジ様もまたぎゅっと眉根を寄せ、何かに耐えている様な表情をされている…

「ネジ様…」
「すまない…桃香。少し痛むかもしれない」

こくりと頷く私にネジ様はそっと唇付け、背に腕を差し入れてぐっと引き寄せると、繋げた腰を力強く押し進めた。




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あきゅろす。
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