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a man with a double character

 




3-Cの教室。


挨拶なんてしないよ。


嫌いな人に挨拶されたって、嫌なだけだろうし。

それに、私に対する挨拶はもう決まっている。


「お前、まだ来るのかよ!!」

「また、美乱をイジメやがって!!」

「本当に最低!!」


こんな暴言なんて聞き飽きた。

本当、嫌になる。


あっ、机の落書きまた酷くなってる。

菊の花まで置いてあるなんてね…


「ちょっと!聞いてるの!!?」


クラスでは、よく目立っている、いかにもリーダーぽい女子が話しかけてきた。


『……聞いてる。』

「チッ…そうだ。今朝のプレゼントは気に入ってくれた?」

『……プレゼント?』


朝にプレゼントなんてもらった覚えがない

あったといえばうさぎが………


「あげたじゃない。可愛いうさぎちゃん。」


…今なんて言った?

うさぎ?

あのうさぎを殺したのは…

コイツ?



『彗歌。』


…!?

………雛歌?


…意識が…奪われて…………


『あのうさぎを殺したのは…君だったんだね?』


ふーん。

よく見たら全員笑ってるじゃないか。


「そうよ。気に入ったかしら?」

『……アハハ、本当いい趣味してるね……君達。』

「はぁ?」


コイツら本当にムカつくね。

最低だ。


まるで人の皮を被った悪魔だ。


こんな悪魔には…


パンッ!!


「っ!?」

『ははっ、命をなんだと思ってんだか。』

「…っ、何すんの………ひっ!!?」


僕は笑って見せた。


綺麗に…そして、誰もが恐れるほどに。



彗歌、汚い事は全部僕がやるから。


彗歌には暴力をふらせない。


こういうのは、僕の仕事だ。



さぁ、お仕置きを初めようか。


















 

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あきゅろす。
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