[携帯モード] [URL送信]

a man with a double character
÷
  


「美乱!!」

「美乱さん!?」


テニス部のみんなが来た。

そして、私と美乱を交互に見て唖然としていた。


「えっ、美乱!なんで濡れてんだよ!?」

「大丈夫か!?」


今の状況は、ドリンクで濡れていて泣いてる美乱。

そして、呆然とその場に立っている私。

美乱をみんなが心配している。


「…オイ、彗歌!どうゆう事だ!?」

『えっ、あっ、み…美乱が自分で…「彗歌が…ウッ…いきなり…ヒック…美乱にドリンクを…かけてきて…邪魔って…。」…ち、違う!』


美乱はそう言うと、みんなが私を睨んできた。


「違うって、何がだ?」

『あ、跡部!私は美乱にドリンクをかけてないし邪魔だとも言ってない!』

「クソクソ!じゃあなんで美乱は濡れてんだよ!!」

『美乱が自分でドリンクをかけたんだよ!』

「テメェ、そんな嘘を…。」

ドカッ!

『…っ。』


いきなり私の腹部に衝撃が走った。

いきなりだったので情けなく私は尻餅をついてしまった。

私は殴ったのは跡部だと思った。


だが、その跡部も目を見開いて隣にいる人物を見ていた。


「最低ですね、彗歌さん。あなたがそのような人だとは思いませんでしたよ。」

『……おお…とり…。』


殴った人物は予想外にもさっきまで黙っていた鳳だった。

表情は今までに見せた事のないくらい怖かった。


「ドリンクをかけた後に邪魔?しかもそれを否定した。…ふざけるのもいい加減にしてください!!


言い終わった後、私は再び殴られた。

今度は跡部や向日も殴ってきた。

宍戸や忍足は私を睨みつけ、樺地はわからないけどジローは今だに唖然としていた。


痛い…痛いよ…。


なんで…なんで信じてくれないの?


なんで気づかないの?


醜くく笑っている美乱に。




「…………信じ…て……。」




小さく言った言葉は君達には届かない。







  

[*前へ][次へ#]

5/7ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!