a man with a double character
÷
「美乱!!」
「美乱さん!?」
テニス部のみんなが来た。
そして、私と美乱を交互に見て唖然としていた。
「えっ、美乱!なんで濡れてんだよ!?」
「大丈夫か!?」
今の状況は、ドリンクで濡れていて泣いてる美乱。
そして、呆然とその場に立っている私。
美乱をみんなが心配している。
「…オイ、彗歌!どうゆう事だ!?」
『えっ、あっ、み…美乱が自分で…「彗歌が…ウッ…いきなり…ヒック…美乱にドリンクを…かけてきて…邪魔って…。」…ち、違う!』
美乱はそう言うと、みんなが私を睨んできた。
「違うって、何がだ?」
『あ、跡部!私は美乱にドリンクをかけてないし邪魔だとも言ってない!』
「クソクソ!じゃあなんで美乱は濡れてんだよ!!」
『美乱が自分でドリンクをかけたんだよ!』
「テメェ、そんな嘘を…。」
ドカッ!
『…っ。』
いきなり私の腹部に衝撃が走った。
いきなりだったので情けなく私は尻餅をついてしまった。
私は殴ったのは跡部だと思った。
だが、その跡部も目を見開いて隣にいる人物を見ていた。
「最低ですね、彗歌さん。あなたがそのような人だとは思いませんでしたよ。」
『……おお…とり…。』
殴った人物は予想外にもさっきまで黙っていた鳳だった。
表情は今までに見せた事のないくらい怖かった。
「ドリンクをかけた後に邪魔?しかもそれを否定した。…ふざけるのもいい加減にしてください!!」
言い終わった後、私は再び殴られた。
今度は跡部や向日も殴ってきた。
宍戸や忍足は私を睨みつけ、樺地はわからないけどジローは今だに唖然としていた。
痛い…痛いよ…。
なんで…なんで信じてくれないの?
なんで気づかないの?
醜くく笑っている美乱に。
「…………信じ…て……。」
小さく言った言葉は君達には届かない。
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