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a man with a double character





朝が来た。

外は清々しい朝の風景でも私の現実は相変わらずに残酷だった。


だけど、慣れって恐ろしいよね。


お母さんが私に冷たくなってから数日しかたっていないのに、もうそれに慣れてしまっている自分がいるんだもの。

無雑作に置かれた千円を見ながら私は冷蔵庫にあったもので朝食をすませた。


「いってきます。」


私の声が空しく響いた。




家庭は崩壊しても、学校での友好関係は回復してる。


まだ足りない証拠を今日集めなきゃ。

そして、明日すべて終らせる。


絶対に…。


雛歌、聞こえる?

『聞こえるよ。』

昨日はなんで無視したの?

『無視なんてしてないよ……邪魔されただけ。』

邪魔?

『気にしなくていいよ。ほら、ビデオカメラのスイッチ押しとかなきゃ。』


私は雛歌に言われたように、ビデオカメラのスイッチを押した。


邪魔ってなんなんだろう?


そう考えつつ、私は部室を出てコートの整備に向かった。

まだ、誰も来ていない。

まぁ、そういう時間帯に家を出たんだけどね。


「おはよう。」

『!?』


突然、後ろから声がした。


『た、滝君?』


振り返ると滝君が立っていた。

まだ、部活開始の時間じゃ無いのに…。


『どうしたの?こんなに早く。』

「なんか早く起きちゃったから自主練でもと思ってね。」

『そうなんだ。』


滝君は一緒に整備を手伝ってくれた。


でも、やっぱり滝君の考えていることが解らないや。

まぁ、いいや。


「…もうすぐで終わらせる気なの?」

『え?』

「この茶番を。」


茶番…は多分美乱とのことだと思う。


『…うん、明日には終わらせようと思ってる。』

「そっか。」

『よし、整備終わり!手伝ってくれてありがとね。』


滝君はニコリと笑うと、自主練をやりはじめた。


私もドリンクとか作らなきゃ。













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あきゅろす。
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