a man with a double character
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美乱がマネージャーになってから一週間が過ぎた。
美乱とは仲良くなれて、結構良い友達になった。
マネージャー業はまだ手伝いをしているという感じだけど…
まだ、タオルの場所もわからないし、ドリンクの粉の量なども美乱は知らない。
でも、楽しいことには変わりない。
でも、今日の部活は何かが違うような気がした。
嫌な予感がした。
きっと、気のせいだと信じたいな…
「彗歌、ドリンク終わった?」
『うん、洗濯は?』
「終わったよ〜。……ねぇ、彗歌。」
『どうしたの?』
何故か美乱の雰囲気がいつもと少し…いやかなり違うような…
うっすら楽しそうに笑っているような気がした。
「彗歌はいつも楽しい?」
『うん、楽しいよ。』
「そっかぁ、美乱はね……楽しくない。」
『えっ?』
「美乱は彗歌がいるから楽しくないんだぁ。……だから消えて。」
何を言われているかわからなかった。
金づちで頭を 叩かれたような気分だ。
「嫌われてね。
キャァァアアア!!」
美乱はいきなりドリンクを自分にかけた。
そして、耳にガンガン響くほどの大声で叫んだ。
私はただその場に立っていることしかできなかった。
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