a man with a double character
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「……彗歌?」
『……ジロー…。』
今は昼休み。
……雛歌が昼休みに部室に行ってと言われたので、来てみたら、ジローがいた。
……もしかして、ジローに会うため?
「本当の彗歌だしC〜!!」
『…本当?』
「うん!本物!!」
ガバッとジローが抱き着いてきた。
………可愛いっ。
『……彗歌。』
……雛歌?
『今は変わってくれる?』
……えっ……うん、わかった…
『フフッ、ありがとう。』
雛歌はそういうと、私の意識を奪っていった。
『…離れてくれる?』
「…!!……彗歌じゃ、ないよね?」
『うん、ちゃんと来てくれたんだね。』
これで来なかったら、完全に僕を敵に回してたよ?
「当たり前だCー。」
『そりゃよかった。…じゃあ、話すよ。』
…どうせだったら、そこにいるネズミにも聞いてもらおうかな?
ねぇ…
『出てきなよ?………………忍足侑士。』
僕がそう言うと部室の扉が開き、忍足が出てきた。
「…なんや、気づかれとったんか。」
『まぁね。』
忍足は彗歌を敵視していた中ではそれほど過激にはやらなかったやつだ。
……足で踏まれたことはあるが…
『んで、ここで僕に暴行を加えるなら容赦なく追い出すけど?』
「怖いこと言うんやなぁ。今は止めとくわ。」
『…そう。』
なら、この場にいさせてあげるよ。
『…なら、説明してあげる。』
お前はどういう反応をするのかな?
『…僕はね…彗歌じゃないんだよ。』
「!!……やっぱりなぁ…」
やっぱり?
まさか、コイツ…
『僕は、雛歌って言うんだ。…簡単に言えば彗歌のもうひとつの人格だよ。』
「…もうひとつの……人、格…?」
芥川はかなり驚いてるね…
忍足は…驚いた表情は見せず、ポーカーフェイス。
『そう。僕は彗歌の代わりに狂うんだ。彗歌ね代わりに汚いことをするんだよ!!…だから、潰してやるんだ……彗歌を傷つけた奴ら全員!!アハ、アハハハハハハハハアハハハハハハ!!!』
僕はわざと笑って見せた。
綺麗に、恐怖を植え付けるように…
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