a man with a double character
▲
……朝、クラスで雛歌が問題を起こしたらしい…
何故か雛歌が出て来た時は私の記憶がない。
いつか…共有ができるようになるのかな?
それより、美乱もよく飽きずにこんな嘘がつけるのだか…
今日の嘘はこうだった。
「彗歌が私を階段からおとそうとした。」
くだらない嘘だ。
第一、今日は朝のことがあったので、宍戸は警戒しているのか、暴力をふるったり罵声を言って来なかった。
クラスの連中も私に手を出して来なかった。
だから、私はずっと教室にいたのに…そんなことできるはずが無いのにね。
今は放課後。
つまり部活の時間でもある。
みんな今日のことを聞いたのか、私を見て嫌みは言われたが暴力は振るってはこなかった。
ジローや日吉は心配してくれたけど、滝君はよくわからなかった。
…でも、暴力を振るわれないでよかった。
今はドリンクを作っている。
ちなみに、美乱はケータイをつまらなそうにいじっていた。
「…つまんない。」
『えっ?』
「あんたの悲痛に歪む顔も嫌がる顔も見れないからつまんない。」
何を言い出すんだ…。
今までそんなことは言ってこなかったのに…
『…ムカつく娘。』
……雛歌。
『悪趣味だよ。』
………確かにね……。
「ねぇ?」
いきなり美乱が話かけてきた。
『…何?』
「良いこと思いついた。」
『えっ?』
一体、なんなの?
「ゲームをしようよ。」
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!