a man with a double character − 「彗歌!ドリンク!!」 「彗歌!俺もほしいC〜」 「おい、ジロー!お前はさっきまで寝てただろ!」 「A〜いいじゃん!」 『ふふっ、はいドリンク^^』 ここは氷帝学園中等部の男子テニス部。 私は男子テニス部のマネージャーの湖空彗歌です。 今日もマネージャーは大変だけど楽しくやっています。 今日は我が氷帝に転校生が来たんだ! クラスはA組で彼女もテニス部のマネージャーになったらしい。明日から来るんだって。 彼女の名前は日高美乱ちゃん。 誰も思っていないだろうね。 もうすぐ幸せが終わる時だなんて… 「今日からマネージャーになりました!日高美乱でぇす!よろしくねぇ!」 見たことなかったけど化粧が濃いな……。 仲良くなれる…よね? よし、まずは第一印象を良くしなくちゃ! 『よろしくね!私は湖空彗歌っていうんだ。美乱って呼んでもいい?』 「いいよ〜美乱も彗歌って呼ぶねぇ〜」 「うん!よろしくね!」 良かった…。仲良くなれそう。 性格はいいみたい。 「おい彗歌。美乱に仕事を教えてやれ。」 『うん!』 へー、跡部はもう美乱のこと名前呼びなんだ。 あの跡部を名前で呼ばせるなんて凄いや! 『美乱!行こう!』 「はぁ〜い!」 私と美乱は部室に向かった。 この時何がなんでも美乱を辞めさせるべきだったのかもね… そしたら、"僕"をまた呼び出さなくてすんだのかもね… 苦しまなくてすんだのにね… 優しくて可愛いくて純粋でいつも笑顔で一生懸命で馬鹿みたいに人を信じて… 二年間テニス部のマネージャーを頑張って 大変だったけど毎日が幸せだった彗歌を… 僕の大事な彗歌を陥れた罪は重いよ? 許さないから… [*前へ][次へ#] [戻る] |