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a man with a double character

 




朝起きると気分が昨日よりすごくよかった


私は一人じゃないから。


周りからみたら一人だけど、私には雛歌がいるから。



『…行こう、雛歌。』

『うん、そうだね。彗歌、僕がついているから。』

『…ありがとう。』


私と僕は意識を共有できるようになった。


私の体を使って雛歌が出て来れるようになった。


『…行って来ます。』


やっぱり、返事がないや…


……お母さん


『…彗歌。あの人はもう無理だよ。あの人との関係は戻せない。』

…そう、かな?

『大丈夫だよ。僕さえいれば大丈夫。』

うん。わかったよ。


今の私が一番頼れるのは雛歌だけ。

だから、雛歌さえいれば…


…あれ?

私はなんで雛歌だけって思った?


日吉やジローがいるのに…

滝君はよくわからないけど…


だけど、頼れる存在じゃないか。


なのに…なんで…?


私の考えていることはすぐに雛歌にわかってしまう…それは自分自身だから…

だけど、雛歌の思っていることは私にはわからない…


……得に、気にすることじゃない…よね?


だって、雛歌は信頼できるし。


私のこと、大切にしてくれてるし…


『クスッ、心配しないで。』

えっ?

『だから、わかるって彗歌の考え。さっき自分でも思ったでしょ?』

あっ、うん。

『大丈夫だから、早くしないと遅れるよ?』

そうだね!わかった!



こうして、今日も私は学校と言うなの地獄へと向かう。


























wrist & cut…手首と切る

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