a man with a double character
§
『…ん。』
………あれ?
私どうしたんだっけ?
確か、部活でみんなに悪口言われて…
…その後は?
『……っ。』
やっぱり、傷が痛いや…
それより、ここは部室だ…よね?
「……!!、気が付きましたか?」
「彗歌、大丈夫?」
『…日吉、ジロー?…私どうして…』
「……覚えていませんか?」
『…うん。』
本当、私に何があったの?
訳がわからない…
『ねぇ、私はどうしたの?』
「彗歌は突然強くなって、みんなたじたじだったC〜!」
「はぁ、説明になっていませんよ。…でも、だいたいんな感じですかね…。湖空先輩はいきなり笑い出して、それから向日先輩を転ばせたんです。他の人が殴ったり蹴ったりしても、全部交わしましたし…。」
「マジマジ凄かったC〜!!」
私、そんなことした覚えてないんだけど…
てか、無理だし…
『…本当、なの?』
「「はい/うん。」」
私どんだけ凄いことやってたんだろ…?
…ありえない
「…でも、途中で急に倒れて…」
『そう、なんだ…』
私、倒れたんだね…覚えてないけど…
でも、なんで二人ともいるんだろ?
時計を見る限りもう部活は終わってんだけど…
………よくみたら二人ともボロボロで…
『って!二人とも傷!!』
「…ああ、大丈夫ですよ。」
「そうだC〜」
大丈夫なわけないよ!
『なんで、なんで二人ともボロボロ「それは、二人が彗歌を庇ったからだよ。」…え?』
………この声は…
「二人とも、やるねー。」
『!!あなたは!』
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