a man with a double character
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部活が始まり、みんなが練習する。
私がドリンクを作ったり、タオルとかを渡したり洗ったりする…
これが日常だった。
でも、今は。
みんなが練習する時間はおしゃべりをする時間に変わった。
得にレギュラーだ。
準レギュラーは練習はしているが、練習時間は減った。
やっぱり、美乱と話すから。
唯一いつも通り、いや、いつも以上に練習しているのは日吉だけだ。
ジローもいつも通り、ジローなりの練習をしている。
そして、変わるもう一つの日常。
「ドリンク出来た〜?」
『…うん。』
「ありがとー、じゃ洗濯と掃除よろしく。」
『……うん。』
美乱は私を嵌めて以来ずっと仕事をしていない。
いや、唯一の仕事は…
ドリンクとタオルを運ぶ。
みんなと話している。
ただ、それだけの仕事だ。
でも、私がやった仕事は全部。
全部全部全部
美乱がやったことになる。
これが、私の日常となるのだろう。
あっ、部活が終わった。
みんながぞろぞろと部室に入ってくる。
また、みんなで私を責めるんだ。
そして、殴って蹴るんだ。
私、なんでこんなに頑張ってるんだろう。
もう、疲れたよ。
たった数日でも。
疲れるんだよ…
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