a man with a double character
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クラスに戻った私に向けられる目は、かけられる言葉は冷たいものだった。
「お前、また美乱ちゃんをイジメたようだな。」
『…は?』
「は?じゃねぇよ!!」
「今回は数人の男使って美乱を追いかけ回したようだな!」
「最低!!」
「ひどーい。」
またか…
追いかけ回されたのはこっちだっての。
第一、美乱を追いかけ回すような人数の男なんて今の私にはいなっいて。
『…私はそんなことしていないよ。第一、私が使ったっていう男は何処にいるの?』
「…どっかから連れて来たんだろ!?」
『…いないよ、今の私には…』
「うるせー!!」
「最低女が!!」
もうダメだ。
このクラスには私を悪役にすることしか考えてない。
なんで…
なんで噂だけで信じるの?
この3-Cは絆がないなんてクラスじゃ無かった。
行事があるときはいつも団結していた。
私はテニス部もクラスのみんなも信用していた。
ここでも、絆なんて脆いんだと再確認した。
バシンッ!!
『……っ。』
いきなきの衝撃。
…………完全に油断していた。
「変な言い訳してんじゃねぇよ。」
『……宍戸。』
私を殴ったのは宍戸だった。
変な理屈つけて私を悪者にしているのはそっちじゃないか…
なんでこうなった?
もぅ、嫌だよ。
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