a man with a double character
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美乱とは仲良くなれると思った。
新しい友達ができてとっても嬉しかった。
あの跡部が認めた子だから、ちゃんとマネージャー業をやって、全国へのサポートをしてくれると思った。
だけどそれは違った。
「楽しくない。」
美乱はそう言った。
悲しいよりもショックの方が大きかった。
だけど一番ショックだったのは、仲間に信じてもらえなかった事。
そして、仲間に殴られた事。
私との2年間に
絆なんてあったのだろうか?
そう思った。
そして、美乱のあまりにも醜く歪めたその笑顔に何故誰も気づかなかったのだろうという、疑問もうまれた。
美乱が怖かった。
殴られた後、部室に残された私は放心状態。
痛かった。
殴られた傷が。
蹴られた傷が。
だけど
さっき出来た傷よりも
胸が苦しいのは何故なんだろう?
みんなに恐怖心を抱いてしまう。
そんな自分が怖かった。
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