その22
ギアス…じゃなかった
ヤバス!!
鈴花がいないぜぃぃぃい!!!
くそっ、俺が購買で限定午後の紅茶とスペシャルフルーツパン(一日5個しか売ってないやつ)争奪戦に参加していなかったら!!
てか、あれは一種の戦争だよ!!
あー、ちなみに…
大魔王様幸村様はすんばらしー笑顔で買っていきましたが…
って早く行かなければ!!!
ちなみに今は幸村と一緒だぜ。
買った後に幸村に「鈴花がいない。」つったらついて来てくれた。
幸村はテレパシーか黒魔術使ったのか知らないけど、鈴花の場所をいち早く察知したみたいだぜ。
一家に一人幸村が欲し………くない!
幸村が家にいたら俺は間違いなく死ぬ!
って!こんなこと考えてる場合じゃねぇ!
待ってろ!鈴花!!
幸村に案内された場所は屋上だった。
バンッ!
『鈴花!!…………………ええええええ!!!』
「……こ…これは!!」
そこには…
「本当にゴメン!!」
クラスの皆様方が鈴花に謝っていましたー。しかも、土下座で。
そりゃ、鈴花がもの凄くびっくりしてたよ。
「あっ!!浮隣君!」
「いいところに!!」
全「本当にゴメン!!」
…………なんだこれ?
『ちょちょちょちょいまち!!!誰かーこのことについて説明しろーYO!』
「要。こいつらは真実を知ったんだよ。
湖崎姫奈の」
「冬夜、それは本当?」
「うん。」
『マジか。』
話しを聞くと、昨日の鈴花と湖崎のやり取りをクラスメイトG君…じゃなかった、斉藤君がボイスレコーダーで録音していたらしい。
何故中坊のガキがボイスレコーダーを持っていたかは都合上あえてスルーしよう。←
そのやり取りがこれである。
ピッ
「ドリンクできたぁ?」
「……うん。」
「そう、ありがとー。あんたは掃除でもしてなさいよ。じゃあね〜。」
「ま…待って!なんで湖崎さんはこんなことするの?ただテニス部が好きだからじゃないの?…なんで私を…イジメるの?」
「テニス部はだ〜い好きよ〜。姫奈をもっと輝かせてくれる駒としてね〜。そして、姫奈はテニス部にちやほやされてた、あんたが嫌いなの!!」
「そ…そんな理由で!」
「あんた、さっさと消えてよね…。お姫様は一人で十分だって何回も言ってるじゃない!!」
「じゃあなんで!!なんで要をイジメたの?」
「そんなの浮隣君があんたの味方をしてるからよ。…浮隣君も可哀相だよねー。あんたの味方なんかしなきゃ、無実の罪でイジメられなくてすんだのに〜。」
「…そ…んな…」
「ふふっ、また殴られてね〜。
きゃやああああ!」
バンッ!
「大丈夫か姫奈!!」
「鈴花…また姫奈を…」
ここで録音が終了されてた。
いやー、一つ言っていい?
あいつら来るの早くね?
聞いているかぎり5秒で来たよ!
どんだけ暇人なんだよオイ!!
『……つまり、斉藤君はこれをクラスに聞かせて真実を無理矢理わからせたと…』
「…そうだ……俺、お前に言われてから考え直したんだ。目線を一歩下がってみたら、姫奈ちゃん……いや、湖崎がぶりっ子でテニス部に媚びってるだけだって。」
「だから斉藤は真実を確かめるためにテニス部に行ったんだ!」
「…斉藤は俺達に真実を教えてくれたんだ!」
「今更言える立場じゃないけど…私達、鈴花ちゃんと浮隣君を助けたい!」
「俺達3-Eは全員味方だからな!!」
「………みんな…ありがとう!!」
『ああ、…サンキュー!!』
ヤベー、俺感動しすぎて泣きそう…
いいやつだよ!!!
斉藤君、俺は君のこと、ムカつく馬鹿アホでドジでマヌケでお前本当に脳みそあんのかよ!!って思ってたけど←酷い
それを撤回するぜ!!
「要…俺のこと忘れてない(黒笑」
『ヒィィィイイ!!忘れてません!!すみません!』
「ふふっ」
その後、要の叫び声と黒い笑い声が学校中に響き渡ったとか……
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